資金ゼロ・才能ナシでもできる「地味な起業」とは?
資金ゼロでも始められる
普通、カフェを開業しようと思ったら、店舗物件を借りたり、内装工事をしたり、備品を揃えたり、原材料を購入したりするのにかなりのお金がかかります。専門学校でスキルを得る場合にもお金が必要です。
場合によっては数百万、数千万円というレベルで事業資金が必要となり、借金をして開業する人もたくさんいます。これに対して、地味な起業では、できることから応援したい人を手伝っていくだけ。元手がなくてもできることばかりです。
さすがにスマホ1台で仕事をするのは難しいので、パソコンは必要だと思いますが、家にパソコンがあればそれを使えばいいのです。さしあたり、パソコンで「○○ やり方」を検索できれば、それだけで仕事が成立します。
あえていうまでもないかもしれませんが、パソコンとスマホでできる仕事ですから、事務所を借りる必要もなし、です。自宅のコタツでも、カフェでも、好きな場所で仕事をしてください。
会社を作る必要もナシ
ところで、僕が会社を辞めたとき、辞表を提出してから退社まで4か月の時間がありました。どうして4か月も居続けたかというと、僕はわりと安全志向なので、辞めるならボーナスを頂いてから辞めたいと思っていたからです。
4か月で仕事の引き継ぎを進めながら、最初に行ったのが会社の設立です。今考えるとバカみたいな話ですが、起業するには会社を作らないとダメだと思い込んでいました。個人のまま事業を行う「個人事業主」というカテゴリがあることすら知りませんでした。
通常、株式会社を設立する場合、定款認証や登録免許税など最低限約20万円のお金が必要です。一方、個人事業主は税務署に開業届を提出すれば、個人事業主として認められます。費用はゼロ円です。ですから、最初から会社を作る必要もないのです。
<TEXT/田中祐一>