Bluetoothスピーカー、2万円以下でコスパ最強な5選+1
カタチだけでなく音もいいローランド「JC-01」
老舗楽器メーカーのローランドが2016年に発売した「JC-01」は、同社のギターアンプ「Jazz Chorus」をミニチュア化したルックスがまず目を引く。ツマミ類はただの飾りではなくて、3バンド(高域/中域/低域)をそれぞれ個別に調整できるイコライザーになっている。
見た目のイメージからなんとなくザラついた音がしそうだが、スピーカーとしてのキャラクターは思いのほか繊細。音楽のディティールまでしっかり再現する。
ワイドレンジにというわけではないけれど、中域を滑らかで温かみのある調子で聴かせてくれるので、ヴォーカルものが好きな人には特にオススメできる。パッシブラジエーターは背面に搭載されており、背面を壁に近づけると低音がさらに強調される。
ちなみに同趣向のギターアンプ型Bluetoothスピーカーは、フェンダーやマーシャルからも発売されている。いずれも見かけ倒しではなく、歴史あるブランドの看板を背負った誠実な音づくりがなされていて、十分に音楽を楽しめる仕上がりになっている。
レゲェの神様が由来のHouse of Marley「RIDDIM BT」
もうひとつ、House of Marleyの製品も音楽ファンには気になるブランドだ。
レゲエ界の最重要人物、ボブ・マーリィの遺族が関わっており、FSC(森林管理協議会)認証材や竹、再利用のアルミニウムやプラスチック、ファブリックを取り入れたエコロジー志向の商品づくりが特徴になっている。
「RIDDIM BT」は、サウンド的には驚くほどフラット傾向。ボブ・マーリー由来だから低音が豊かでレゲエ向き、なんてことはない。
アウトドアで開放的に鳴らすよりもむしろデスクトップなどで近接リスニングをしたほうが、このスピーカーの魅力を活かせるかもしれない。2つのパッシブラジエーターが前面と背面に1つずつ配置され、低域の広がり感はどこまでもナチュラルだ。