ヤフーに買収された後、ZOZOそして前澤友作氏はどうなる?
既存ZOZOTOWNでPayPayが使えるように。PayPayモールにも出店
ZOZOの親会社となるヤフーは、ソフトバンクと共同出資したPayPay事業の拡大を狙っており、2019年秋に展開予定の「PayPayモール」において、ZOZOが一役を担うものだと考えている。
具体的には、PayPayモール内でのZOZOTOWNの出店、既存ZOZOTOWNサイトでのPayPay支払の実現などが予定されており、PayPay事業とZOZOTOWNの相互連携が急速に広がっていくことが予測される。
今年6月には株式売却の話題が出ていた
今回の発表でヤフーが明かしたところによると、2019年6月時点で、すでに今回の株式売却の話は関係者間で話題にあがっていたという。
この頃、前澤氏が自身の所有する株式について、売却を検討可能である旨をヤフーへ申し入れていた。ヤフーとZOZOにてPayPayモール事業における業務提携の議論を行っている際に、前澤氏から自身の所有する株式を売却する意向が示されたとみられる。
その後、7月上旬から8月上旬にかけてヤフーとZOZO経営陣との協議、ヤフーと前澤氏との協議が集中的に行われ、結果、ヤフーへの株式売却が決まった。
前澤氏の保有株式は6%に。全株売却も…
今回、公開買い付けされる予定の株式の詳細を見てみよう。現在、ZOZO株式の約36.8%を所有する前澤氏は、その30.4%分をヤフーへ売却する見込みである。すなわち、前澤氏はZOZO株式の約6.4%%引き続き所有する見込みであるが、いずれは全株売却する予定だとも報じられている。
これまで筆頭株主であった状態と比較をすると、株主としての発言力は大きく失われることになる。
また、前澤氏は9月12日付けでZOZOの代表取締役および取締役を退任しており、取締役という立場からの同社に対する発言力も失われることになる。