英語で「後で再度話しましょう」賢く聞こえる言い方は?
「この点について、少し考えさせください」「この点について、少し考えてみましょう」のように、「考える」という言葉を会議やプレゼンでよく耳にします。
筆者は同時通訳者ですが、仕事をしていると、日本語のスピーカーがよく口にする言葉のひとつだと感じることが多くあります。
しかし、これをいつもThinkとばかり訳していると、いつも単調で代わり映えのない英訳になってしまいます。同時に、もしも英語で発言をする時にいつもThinkばかりを使っていると、意味は通じますが自然な響きが欠けてしまいます。
第39回 「考える」を言い換える
Thinkを使いたくなった時、表現を少し変えるだけで自然な英語の響きが可能になります。
例えばReflect upon。Let’s think about it.ではなく、Let’s reflect upon it.にするだけで、ただ「考える」ではなく「今まで考えてきた内容も、再度振り返りながら考える」という意味になります。
Reflectは「反射する」とか「反映する」という意味で使われます。またSelf-reflectionは「内省」という意味でも使われます。「もう1度考えてみよう」というニュアンスが出ます。もちろん、Let’s think about it again.でも似たニュアンスになります。
Let’s think about other options.(他の可能性も探ってみましょう)のような場合も、Let’s consider other options.と言い換えられますね。普通の英会話では平易な単語が好まれる傾向がありますので、ConsiderよりThinkのほうが好まれそうですが、ConsiderにはThinkよりも「熟考する」という意味が含まれますので、ただThinkを使うよりも「深く考えてみよう」というイメージを出すことができます。
まだある!Think以外の「考える」表現
また「考える」は「話し合う」の意味で使われることも多いですね。「内部で少し考えさせてください」などという発言は「内部で話させてください」の意味。そんな時はPlease allow us to discuss this internally.など、ThinkではなくDiscussを使うとよいでしょう。
Discussも多用し過ぎてしまうリスクがありますから、もう少し表現を広げたい時にはStudyも使えますね。Studyは「勉強する」という意味でしか使ったことがないという方も多いかもしれませんが、ビジネスの席などでおいては「持ち帰って調べてみます」のような意味でも使えます。