就活セクハラ被害者が語る、恐ろしい面接官「ラブホに行こうよ」
夏休みに突入し、就職に向けた夏季インターンシップの選考を受け始めている大学生も多いだろう。この時期、よく報道されるのが「就活セクハラの問題」だ。
日本労働組合総連合会の調査では、20代女性の12.5%、20代男性の21.1%が、就活セクハラを受けた経験があるという。
今回は、過去に就活セクハラを受けたというエッセイ漫画家の笹川めめみさんに、就活セクハラのリアルな経験談について話を聞いた。インタビューするのは、株式会社ビーボで、企業内YouTuberとして就活やキャリアに関する情報を日々発信している、内藤光希。
当たり前のようにラブホテルに誘う面接官
内藤光希(以下、内藤):笹川さん、初めまして。インスタグラムで、ブラック企業でのご経験や就活セクハラを受けた体験談について漫画を描かれているのを見て、ぜひ一度お話をお伺いしたいと思っていました。
笹川めめみ(以下、笹川):漫画もご覧いただきありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
内藤:早速ですが、就活セクハラを経験されたのは笹川さんがいくつの時だったのですか?
笹川:当時、私が22歳くらいの時ですね。高校卒業後、2~3年はフリーターだったのですが、周りの友人が働きながらもキラキラしているのを見て、自分も頑張って正社員を目指そうと思い、就職活動をはじめました。
当時はHP制作に携わりたいと思っていて、その仕事ができる企業を探していました。すると、まさに自分の希望にあった条件の会社があったので応募したのですが、のちに就活セクハラを受けることになります。
募集要項や1次面接で怪しい兆候はナシ
内藤:なるほど。ちなみに、その会社さんの募集要項はどういったものだったのでしょうか? 受ける前から「怪しいな~」という兆候はありましたか?
笹川:全然そんなことはなく、とにかく良いことがたくさん書いてありましたね(笑)。「未経験OK」「やりがいがあります」「一緒に楽しく働きましょう!」というような内容でした。まあ、募集要項なので良いことを書くのは当たり前かもしれませんが。
内藤:そこから1次面接を受けにいったのですね。
笹川:はい。1次面接は普通の面接でした。40代の男性が出てきて、よく面接で聞かれそうな質問の受け答えをしました。私は当時就職活動に燃えていて、聞かれることに対してとにかく必死に答えていました。その熱量が伝わったのか、1次はその場で合格となりました。すごく嬉しかったですね。
内藤:その場で合格通知、それは嬉しいですね。