平均年収2000万!キーエンス元社員が明かす“徹底した社員管理”
国税庁が発表した「平成29年分民間給与実態統計調査」によれば、日本の給与所得者の平均年収は約432万円。
そんななか、社員の平均年齢35.8歳で、平均年収は2110万円(Yahoo!ファイナンス)と、5倍近い給与を得られるのが、大阪に本社を置く、FAセンサーなどの検出・計測制御機器大手のキーエンスです。
平均年収は2000万超!“40代で墓が立つ”の噂も…
『就職四季報2019年版』掲載企業1293社のうち、平均年収が公開されている1113社のなかで、もっとも平均年収が高い、キーエンス。ですが、高収入が取りざたされる一方で、外部に漏れ聞こえて来る情報量が少なく、内実はあまり明らかにされてきませんでした。
一時期は「GPSで社員を管理している」、また激務から「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」といった、ぎょっとするような噂がたったことも。
キーエンスとは、いったいどのような企業なのか。今回はキーエンスの元社員で、現在は就職支援事業などを営む、吉田敬悟さん(25歳・@K5_940310)にその実情を聞いてみました。
新卒社員は初年度で年収800万円
――吉田さんは2016年に新卒で営業職での採用とのことですが、キーエンスだと1年目はどのくらいもらえるのですか?
吉田敬悟(以下、吉田):当時は額面で650万円ほどでしたが、現在では新卒でも800万円ほどだそうです。
――初年度から800万ですか……。どんな人材があつまっているんですか?
吉田:いわゆる、“クラスの人気者”が集まったような会社でしたね。同期にしても、上司にしても、コミュニケーション能力や情報処理能力など、社会人として必要とされる、あらゆる能力のベースが高い人たちが集まっていました。
――キーエンスを出て起業する人が多い、という話も聞きますが、どうなんでしょう?
吉田:同期全体で見ると辞めているのは15%くらいでしょうか。世間で言われているほど、キーエンスを出て起業した人は多くはありません。内部に残る人間か、他の大手企業に転職をする人が多いです。