東大生アイドル、面接で60社落ちてわかった「就活で大切なこと」
面接官と「1人の人間」として会話する
市川と内藤:熱量は面接官にも伝わりそうですね。その他、なつめさんの思う就職活動において大事なことはありますか?
東条:これは面接の場限定の話になってしまいますが、「人として会話をすること」が大切だと思います。
市川と内藤:人として会話をする…?
東条:よく面接では「自分を作らずありのままで臨め」と言われますが、それと似ていて。面接に臨む前にガチガチに準備をしていくのではなく、その場の面接官と「1人の人間」として会話をすることが大事だと思いました。
市川と内藤:なつめさんもあまり準備はせずに面接に臨んだのですか?
東条:最初は、それこそ受け答えの内容をガッチガチに作り込んでいました。こう答えれば正解だろうという回答を準備していましたね。でも、初めて集団面接を受けた時に明らかに答えを準備してきているような人を見て、不自然だなと思ったんです(笑)。それがきっかけで「1人の人間として話そう」と思い、面接では自分の言葉で紡いでいくようにしました。
就活していても「一人じゃないよ」
市川と内藤:ただ、面接の場で自分の言葉で話せるようになるためにも、事前の自己分析は大事になってきますよね。
東条:はい。まさにそうだと思います。面接での受け答えの内容を事前に作り込む準備ではなく、面接で自分の言葉で話せるようにも、企業のことを下調べしたり自己分析をするなどの準備はしっかりとしていったほうが良いと思います。
市川と内藤:今は志望していた放送局に内定をもらったなつめさんですが、今後、就職活動をする人たちにメッセージはありますか?
東条:就職活動中って、本当に自信を失うことが多いと思います。私自身、ずっと大事にしていた「東大」というステータスが就職活動においては大した価値ではないと気付かされたように。
でも、みなさんに伝えたいのは、「一人じゃないよ」ということですね! みなさんと同じように、どこかしらで自信なくしそうになりながらも、就職活動をしている人たちがいます。
だからこそ就活の情報共有や相談できるような人とともに、あまり落ち込みすぎず前向きに進んで欲しいなと思います。
市川と内藤:ありがとうございます!
【東条なつめ】
東京大学修士2年の理系院生でありながら、本気で内定を目指す就活アイドル「キチョハナカンシャ」のリーダーを務める。修士1年生(大学院1年生)より就職活動を始めるも、思うようにうまくいかず「面接で落ちまくる東大生」という肩書きを持ちながら就活を続けていた。2019年4月に放送局に内定。
■「市川と内藤の就活チャンネル」
<取材/市川と内藤 文/橋口和奈>