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20代が「合コン幹事」を務めるべき理由。生きるための武器に

学び

会場選びの過程もビジネスに活きる

 次は、会場選びだ。日程の関係もあるので、最終決定はメンバー確定後になるのだが、前もって“当たり”はつけておくほうがいい。ネット情報に目を通すのはもちろんだが、余力があれば、事前に会場視察もしておきたい。同じ店舗でも、席によって、盛り上がり方が変わるからだ。

 トイレが近すぎて、芳香剤の臭いが漂う席、エアコンの風当たりが強い席、そこまで分かっていれば、さりげない気遣いも容易にできる。参加した男性全員が、紳士に振る舞える体制作りのためにも、お店の情報は予習しておいて困ることはない。

 筆者の周りでも、社内で自称グルメさんは2人ほどいて、確かにたくさんのお店を訪ね歩いていた。みなさんも師と仰ぐ人に、素直に教わればいい。「合コンで使っていい感じだった」なんていう生の声は貴重なデータだし、社会人であれば、少なからずお気に入りを持っていたりもする。

 そして、合コンに限定せずに、いろんな人から聞きだしてみるのも面白い。ゆくゆくは自分の部署の人間や取引先を連れて行く機会も出てくるだろうし、こうして聞いて回ることで、業務では直接関わる機会のなかった人たちと繋がっていくことは、みなさんの強力なネットワークとなる。

目的意識を持って参加するのが重要

会議

 会場が決まれば、あとは試合開始を待つばかり。事前に男性メンバーの特性やスキルを把握した上で、上手に連携を取って盛り上げていってほしい。自分たちだけが楽しむのではなく、相手が「楽しかった」と思ってもらえるような配慮を常に心がけること。相手の良い点をみつけて褒めることを意識していれば、笑顔の絶えない時間にはなるだろう。

 アイスブレイクのためのゲームはお任せするが、適度な色恋ネタを混ぜ込んで「友達ではなく恋人」を意識してもらうことは必須だ。目的を履き違えてはいけない。つまらない会議は、その心づもりで参加すれば不毛だが、目的意識を持って参加すれば、必ず得るものがある。

 どうしても、その日のメンバーでは自分の心が動かないというのであれば、きちんと楽しんでもらったうえで、次の会を開くための幹事になってもらえるように切り替えよう。お友達紹介に繋げられるような立ち回りもできるようになると理想だ。

 繰り返しているうちに、目先の利益を刈り取るのか、農耕型として耕していくのか、その場での臨機応変な判断力と対応力が磨かれるだろう。特に優先順位をつけてさばいていく力は、マネージャーになる前から身につけておけば心強いことこのうえない。

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