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「友達だからタダでやって」問題。経験者3人の嘆き

学び

ざっくりしたオーダーに困惑

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 本来、普通デザイナーが仕事を受託する場合、クライアントによる詳細なオーダーがあって進めていくものですが、Bさんの場合、お店のコンセプトはおろか、どんな料理の店なのかさえ何も定まっていないようでした。

「何も決まっていない状態だと、こっちも手を動かせません。そういった事情も説明したうえで、ヒアリングを重ね、普段受けている仕事と同様にデザイン料の見積もりを出しました。そうしたら『え、タダでやってくれないの?』って(苦笑)。

 まがりなりにもプロのデザイナーとしてやってきている人間に、タダで働いてもらおうとか、なかなかいい根性してると思いませんか。もちろん、すぐにお断りしたし、なんだったらヒアリングの分のお金も払って欲しいくらいですよ」

 職場の同僚にしても、趣味の仲間にしても、タダでやってもらえるという前提で依頼すべきではないでしょう。

タダのつもりで頼んだら…

 最後は、タダのつもりで頼んだら思わぬしっぺ返しを食らったという逆の立場の体験談を。千石寿之さん(仮名・26歳)は、地下アイドルを頻繁に取材し、そのジャンルでは売れっ子ライターとして名を馳せていました。

「メジャーで活躍している子たちと違って、地下アイドルは事務所に所属せず、自主的に活動を行なっていることも多いです。それもあってか、取材のお願いは二つ返事で引き受けてくれることがほとんどです」

 千石さんは、とある駆け出しの地下アイドルC子を取材することになりました。

「あるウェブメディアで、C子のインタビューをすることになりました。当時、彼女は事務所に所属していませんでしたし、『宣伝になるから』という理由から、謝礼なしで引き受けてくれました」

 それからC子のライブレポや音源のレビューなど彼女の動向を追いかけていたという千石さん。他の誰よりもC子を知る者という自負の元、ライターと取材対象として充分な信頼関係を築いてきたかと思いきや……。

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