チュート徳井も出資「グリー出身」起業家が挑む“1兆円市場”
海外にも高品質なサービスを届けたい
――今後はどのように展開されていくんでしょうか?
大久保:日本では現在、ペットの数が子供の数を上回っていて、約2000万匹のペットがいます。また、ペットが家族同然に育てられていることで、ペットにかけるお金も年々増加しています。
そのため、旅行やアウトドア、住まいやIoT製品など、ペットとのライフスタイルで経済圏が成長しています。そこで、専門家の知見、読者である飼い主の方々の生の声を掛け合わせ、ペットライフが豊かになる今までにないサービスを生み出していきたいと思います。このプロジェクトの第一弾として、愛犬のための高級オーダーメイドフレッシュドッグフード「PETOKOTO FOODS」を夏から開始します。
――ペットが増えたことで、新しい需要が生まれているんですね。
大久保:犬の食事は、人間と全く異なり、保存料や着色料が入っていたドライフードが一般的ですが、栄養吸収が良いとは言えません。日本の獣医療レベルは世界的にも高いため、今後市場が成長するアジア・東南アジアにも展開していきたいと考えています。
――かなり魅力的な市場ですが、そこで実現していきたい目標は何でしょうか?
大久保:ペットの「ゆりかごから墓場まで」を、家族の一員としての基準に変えていきたいと思っています。まずは食生活から始め、いずれは生活に関わるすべてに取り組んでいきたいですね。
犬の寿命は平均して13年くらいですから、家族として過ごす貴重な時間にたくさんの楽しい想い出を作るための濃密な提案をしていきたいと思っています。まずはソフト面から入って、ハード面も含め、動物が好きな人も苦手な人も暮らしやすいペットフレンドリーな社会を作っていきたいですね。
<取材・文/都田ミツ子>