生保レディ主催のセクシーパーティに参加したら…20代男子の恥ずかしい失敗とは
生保レディとのデートの約束に成功
加藤さんの席についたのは、A君の部署を担当する生保レディでした。
「同い年で地元も近いということで、ローカルな話題で盛り上がりました。話していくうちに共通の趣味が喫茶店めぐりということが分かり、当時流行っていたサードウェーブ系のコーヒーの有名店に一緒に行かないかと、向こうから誘ってくれたんです。女性側から誘われるなんて、人生で初めての経験だったので、それはもう嬉しかったです」
デートの約束という収穫を得て、上機嫌でその場を後にした加藤さん。後日約束した店に足を運んでみると……。
「休日の約束だったので、私服が見れることも期待していったんですが、残念ながら制服でした。コーヒーを楽しみつつ、とりとめのない世間話を交わしたんですが、懇親会とはどうもノリが違うというか……」
「大事な人にしか紹介しないプランなんです」
若干の違和感を覚える加藤さんに対して、生保レディは本題であろう保険の話題を切り出します。
「淀みのない動きでクリアファイルに入った資料を取り出し、僕の目を見て『大事だと思える人にしか紹介しないプランなんです』と提案してきました。ただのセールストークなんでしょうけど、女性に免疫のない自分にはグサッと刺さってしまい、次会ってくれたら真剣に検討しますとその場を取り繕いました。
もちろん今だったら勧誘かよって一蹴しますけど、大学卒業したてで世間知らずの僕は警戒心がゼロ。保険の話には興味がないけど、また会いたいなと思ってしまいました」
そのプランは毎月支払うには少々お高めな額。でも会いたい……。葛藤する加藤さんは自分にできる精いっぱいの背伸びをすることに決めました。
「一生懸命調べて素敵な夜景が一望できるレストランを予約しました。今思えばバカ丸出しなんですが、オシャレなお店と美味しいお酒が、彼女に仕事を忘れさせてくれるんじゃないかって淡い期待を抱いていたんです」
しかし……。