20代「わたし、定時で帰ります。」派の言い分。帰るコツ、人間関係は…
定時で帰っても職場のコミュニケーションは良好?
ここまで定時退社派の意見を紹介してきました。職場の足並みに揃えないと、なんとなく「付き合いが悪い」イメージを持たれてしまいそう――。2人はどのように職場でのコミュニケーションを心がけているのでしょうか?
1人目の真寿美さんは「私の職場では、基本的に忘年会・新年会しか飲み会はありません。代わりに、みんなでランチを一緒にとることが多いです」と言います。
「また、“暗い雰囲気の職場は嫌”という人事の方針で、業務中のおしゃべりはOK。節度は持ちつつですが、上司ともプライベートの話題や、他愛のない会話もしていて、朗らかな雰囲気で働けています。私は残業をせずに帰りますが、会話をすることで業務に必要なコミュニケーションは取っているつもりです」
職場の人間関係とは一定の距離感を保とう
他方、広報を務める葵さんは「職場の人間関係に一定の距離感を保つことが大事だ」と言います。
「私は職種柄、社外の方と飲みに行くのも仕事のうち。一方、飲みに行きたいときにはこちらから誘うので、社内の飲みにはあまり必要性を感じていません。なので、直属の上司からの誘いはバッサリ断ります(笑)。個人的な意見としては、職場の人間関係は仕事内のコミュニケーションに納めることが大事かと。プライベートに入り込みすぎると面倒事が起こる場合もあります。むしろ適度な距離を保つことで、良好な関係を保てると思います」
これは、知人の間で“コミュニケーションモンスター”と称されるほど、人付き合いに長けた葵さんならではの意見。確かに、友達のような距離感になってしまうと、仕事上の判断が鈍る場合もあります。
共通で重視していたのは、「タスク管理」と「職場での程よい人間関係」。ノー残業のポイントは、案外単純なこの2点にあるのかもしれません。残業に嫌気がさしている人は、挑戦の価値アリですよ!
<取材・文/阿形美子>