高級時計の転売は意外と儲かる。初心者がハマりがちな落とし穴は?
ゴールデンウイークの休み中、部屋の整理整頓と一緒に、古くなった身の回りのモノを新調する人も多いだろう。しかし、身近にあるモノのなかには「いつまで使っていいのかわからないモノ」も多いのではないだろうか?
そこで今回、そんな身の回りのモノの“買い替えどき”を、専門家たちに指南してもらった。
高く売りたければ、焦りは絶対に禁物
流行り廃りで大きく価格が変動する高級時計。どうせ買い替えするならば、できれば高値で売りたい。そこで、腕時計投資家の斉藤由貴生氏に、時計のお得な買い替えどきを聞いた。
「単純ですが“その時計が高くなったら売る”がベストです。『腕時計投資.com』などのサイトで売買価格を見て、もしも買った時の金額よりも高く売れそうだったら、躊躇せずに売りましょう。株と同様、多くの人は、自分の持っている時計の値段が下がると、『もっと価格が下がるのでは』と怖くなって売りたがるのですが、それでは損するだけ。焦りは禁物です」
また、初心者が自分の時計を売る際は、ネットよりも店舗を利用するのがおすすめだという。
「僕はヤフオクで個人売買をしてますが、初心者にはお店のほうが、早く現金も手に入るし、トラブルも少ない。都内なら中野に高級時計を買い取りする時計店がたくさんあるので、このあたりで売るのが一番です」
また、時計を買い替える際は、次に人気が出そうなブランドはどれか意識するのも大切だ。
「たとえば、グッチは有名ブランドですが、時計好きの間では人気がありません。誰も買わないので、1万円前後でも売れなかったことがあります。一方、突然人気が出て、価格が上がる時計もあります。僕も、以前『これは人気が出そうだな』と思って90万円で買ったパテックフィリップのノーチラスを、5年後に数百万円で転売しました」
時計を買う際は、売る場合まで想定すること。これを徹底すれば、おのずと最高の買い替えどきを見定められるはずだ。
【これを過ぎたら危険】
購入価格よりUP:時計は、値段が少しでも上がったときが売りどき。購入価格よりも、少しでも高く売れそうな時は、迷わず売るのが吉
【斉藤由貴生】
腕時計投資家。1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、『腕時計投資新聞』で執筆。著書に『腕時計投資のすすめ』『もう新品は買うな!』
― [買い替えどき]を見極める ―