30歳のテレビ局ADが、過酷な街頭インタビューで培った「ナンパ必勝法」
ストナンに繰り出す日々。終電間際を狙う理由は?
「狙いはナンパエリアとして有名な某繁華街の一角で、飲み足りなそうにしているOLです。終電間際に缶チューハイを手土産に突撃すると、意外と話してくれるんです。当然、週末だとより成功率は高くなりますね。次の日が仕事でも、うまくいきそうなら流れに身を任せました」
もともと下戸で、あまり量が飲めない沖田さんにとって、すでにほろ酔い状態の女性を相手にするほうが話が盛り上がるため、深夜に行動開始する作戦は理にかなったものでした。
「家に帰って寝てもそう簡単に疲れは取れませんから、どうせなら楽しいことをして疲れたほうがマシだと思ってました。向こうに嫌がるそぶりが無ければ、手ぶらでは帰れませんからね」
いかにも体力のある若者ならではの遊び方です。
働き方改革で“遊びにくくなった”ワケ
「印象深いのは路上で良い感じのムードになって、そのまま一緒に泊まることになったアラサーの女性。一夜を共に過ごした数時間後、早々と身支度を済ませた彼女がまだベッドにいた僕の耳元で『実は結婚式を1週間後に控えていて、独身のうちに遊びつくすためにわざわざ地方から来ていたの。独身最後の相手があなたで良かった』と囁き、部屋を出ていきました。また、会いたかったんですけど、連絡先すら交換していなかったので、一夜限りの関係でした。あの街を通るたびにフラッシュバックします」
今でも夜な夜な町に繰り出してるのでしょうか?
「うちの会社も働き方改革の影響で遅くまで残業できなくなり、自由な時間が生まれたのは嬉しいんですが……。早めに飲みだすと、すぐ眠くなってしまうので僕としては逆に遊びにくくなってしまいました。今までの短期決戦からガラッと戦法を変えないといけないなと思ってます」
働き方改革の影響がこんなところにも……。沖田さんの行動は公私混同甚だしく、決して評価できるものではないですが、「仕事で培ったスキルを恋愛に活かす」という考え方に限っては見習うところもあるかもしれませんね。
<取材・文/蒲須坂正男 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>