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スタートアップ企業への転職の年収相場が急上昇!面接で聞いたらNGな質問は?

学び

 大手企業に入るか、スタートアップ企業(※)に入るか。大手は安心感があり、会社の看板でスケールの大きい仕事ができる一方、スタートアップは若い頃から権限が与えられ、個人のスキルを磨くことができる。

※スタートアップ=定義は明確ではないが、創業して年数が浅く、EXIT(出口=会社の売却など)を意識する企業とされる

スーツで歩く後ろ姿

※画像はイメージです(以下同じ)

 そして、企業を選ぶ際に大きな指標となるのが、年収だ。スタートアップに比べて、大手企業のほうが待遇はよいと考えがちだが、近年、逆転現象が起きている。

大手からスタートアップに転職すると高待遇!?

 人材紹介大手のジェイエイシーリクルートメントによると、スタートアップ企業(外資を除く創業10年未満の企業)に転職した人の平均年収は、調査を始めた2012年は514万円だった。しかし、2019年1~2月は721万円と、40%増加。2018年通年の水準からも20万円強増えていた(「日経新聞」3月20日付)。

 統計元は異なるが、東京商工リサーチの調査では、2018年3月期の上場企業の平均年間給与は約620万円。前述のスタートアップへの転職に比べて、100万円以上低い結果となった。

 背景には、人手不足のなかでも、報酬を上げることで、優秀な人材を確保しようとするスタートアップ企業の意図がある。そして、ダイレクトリクルーティングなどで優秀な人材に直接自社の魅力を伝えやすくなった構造がある。

 スタートアップへの転職相場は本当に上がっているのか? HRテックを駆使してこれまで1000社以上の人事課題の解決を行ってきた、EDGE株式会社代表取締役の佐原資寛さんに聞いた。

幹部に近いポジションは年収が上がっている

人事

EDGE株式会社代表取締役の佐原資寛さん

――実際スタートアップ企業への転職の年収相場は上がっているのか?

佐原資寛(以下、佐原):定量データを持っているわけではないが、確実に上がっていると思う。日経の記事中にもある通り、スタートアップ企業は資金調達しやすい環境にあるうえ、特に幹部に近いポジションの人財獲得競争が激化しており、そのポジションに対するオファーにおいて、年収提示額がせり上がって行っているのは間違いないです。

――20~30代でも年収相場は上がっているのか?

佐原:あまり年代は関係ないと思われます。ただ、年収が上がっているポジションは幹部候補や専門職など、一定程度の社会人経験を有する必要があるポジションだと思うので、20代において、そういった出現率が高いかというと、言われているほどの上げ幅ではないと思われる。

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