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趣味のバーベキューを副業に!”好き”を仕事にした大手コンサル人事の働き方

コラム

 本業を辞めずに、夢を叶える――。世の中には、“好きを仕事に”といったメッセージがあふれています。まるでそれが、人生の理想的な形であるように。

 確かにそうかもしれません……しかし、世間体や家族、それまでのキャリアなど現実的なことを考えると、今までの仕事を捨てて好きなことだけで生計を立てていくのは、かなり勇気のいること。

副業

※画像はイメージです(以下同じ)

 コンサルティングなどの大手プロフェッショナルファーム「デロイトトーマツグループ」で人事をしている岩井慶太郎さん(39)は、大好きなBBQを本業ではなく“副業”として仕事にすることを選びました。

 好きなことを“副業”として仕事にするには、どのような計画や覚悟、そしてツラさや楽しみがあるのでしょうか。お話を伺いました。

ルームシェアがきっかけでBBQをスタート

【レースクイーンライター・みさぽんの副業×○○ vol.3】

――BBQに興味を持ち始めたのはいつごろですか?

岩井慶太郎(以下、岩井):24~25歳のときですね。当時、転職したばかりでお金がなかったので、友人3人でルームシェアをしていました。ベランダが広いところだったので、そこにいろんな友人を呼んで日光浴や宴会など、いろいろなイベントしていたんです。

 特にBBQを開催したときはたくさん人が集まりました。家のベランダだから、準備や片付けが楽だし、雨が降ったら、最悪、部屋のなかでもできますし。何よりBBQ好きな人は多いので、みんな遊びにきてくれるんですよ。ただ、80人くらい集まったときに、大変な騒ぎになって苦情もきてしまい……。それ以来、ちゃんとした会場で開催することにしました。BBQが趣味になったのもそのタイミングですね。

昨年、会社から副業を承認された

バーベキュー

岩井慶太郎さん(左)

――そのときに、趣味から副業になったのでしょうか?

岩井:BBQイベントを開催するようになって、15年ほど経ち今ではBBQ研究家やChief BBQ Officer(CBO)なんて名乗って活動していますが、副業になったのは、実は2018年からなんです。会社から副業を承認されたのが昨年なので。

 昔から会場探し、集客、食材選び、設営などは全部わたしひとりでやっていましたが、あくまで趣味の範疇。参加費も、しばらくは場所代と食材費だけだったので1人3500円くらいに設定し、僕自身の人件費はもらっていませんでした。とはいえ、趣味であったとしても労力はめちゃくちゃ割いてましたね。参加者全員がBBQを楽しむにはどうしたらいいか、朝から晩まで考えていました。あ、今ももちろん考えています(笑)。

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