ハリネズミカフェの副業で月500万円稼ぐ男「きっかけはシェアハウスで」
「将来、自分の店を持ちたい!」という夢を持っている人も多いのでは。脱サラして、理想の店舗を経営する生活はたしかに魅力的。とはいえ、初期費用を貯めたり、従業員を採用したり、サービス内容を考えたり……と、その道のりは決して平坦とは言えません。
しかし、IT企業で副社長を務める清水正樹さんは、本業のかたわら、副業でハリネズミカフェ「ちくちくCAFE」を経営。同店は、『王様のブランチ』をはじめ数十媒体に取り上げられる人気店に。
そこで今回は、サラリーマンを辞めずに、副業で店舗経営をしている清水さんに「アイディアの見つけ方」や「開業の流れ」、「お金のこと」などをインタビュー。店舗経営を成功させた裏側には、約90人が住むシェアハウスの存在がありました。
本業は、“専業禁止!”の副業を推奨企業
【レースクイーンライター・みさぽんの副業×○○ vol.2】
――普段はIT企業で副社長をされているんですよね
清水正樹(以下、清水):株式会社エンファクトリーという企業で、副社長をしています。おもにEC事業をしており、ライフスタイルショップ「スタイルストア」やギフトに特化したオンラインショップ「COCOMO」などを運用しています。
そのほかにも税理士や弁護士、恋愛カウンセラーの方と連携してコンテンツを制作したり、プラットフォームを作ったり……と多岐にわたっています。
――幅広く事業を展開されてるんですね。でも正直、副社長業ってあまりイメージわかないのですが……!
清水:副社長業ですか? そうですね……マーケティングや採用マネジメントや営業、商品企画などもします。40人弱なので、何でも屋のような感じでいろいろやりますね。
きっかけはInstagramでのハリネズミカフェブーム
――けっこうお忙しいと思うんですけど、なぜ副業をされようと思ったのでしょうか
清水:2011年にできた会社なのですが、実は創業当初から“専業禁止”を謳い、副業を推奨しているんです。働き方改革よりもっと早い段階で副業を解禁していましたね。僕は2013年ごろからマーケティングをメインに細々と副業をしていました。
――なぜ、副業でハリネズミカフェの経営にたどり着いたのでしょうか?
清水:渋谷や恵比寿で仕事をすることが多いのですが、ある時ふと、人は多いけど、この辺りにエンターテイメントスポットが少ないなと思ったんです。飲食店やビューティーサロンはこれだけあるのに、エンターテイメントを提供している場所が意外とないんですよ。
そんな時、Instagramを中心にハリネズミやハリネズミカフェが流行っていることを知りピンときたんです。それから、自分で実際にいろいろなハリネズミカフェへ行って研究しました。
――ハリネズミカフェにはお一人で足を運ばれたんですか?
清水:あ、前いた会社の先輩と男2人で行きました(笑)。ただ、動物関連のカフェをただ普通にやっても面白くないと思っていて。構想を練っている時に、海外のインスタグラマーさんがドールハウスを作って、そこにハリネズミを置いて撮っている写真がすごいバズってたのを見つけたんですよ。
だから、特注ゲージを設置し、ハリネズミがドールハウスに暮らしているようなかわいい写真が撮れるコンセプトカフェを思いつきました。