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セブン-イレブン「時短営業」実験へ。アルバイトからは反対の声も!?

ビジネス

コンビニバイトにしかない魅力

 確かに、コンビニの深夜の時間帯は来客も少なく、かなり自由な時間があるようにも感じる。ただ、コンビニに限らず同じようなことができる職場もありそうだが……。

「夢追い人のバイトで鉄板なのがコールセンター。夜勤で、自動車事故のオペレーターとかです。僕も以前にやっていて、時給は2000円近かった。でも、規則が厳しいところが多く、スマホ禁止で、電話が鳴っていないときはマニュアルを読んで過ごさなきゃダメだったりする。

 また、同じシフトに社員と同じような立場のバイトリーダーが何人かいて、規則を破ると密告される。あとは人間関係が密になりがちで売れない役者同士、馴れ合いになってしまう。それが嫌でコンビニを選んでます」

オーナーはかわいそうだけど…

 こういった理由から、彼はあくまで“個人的に”コンビニの「時短営業」に反対の立場を取っている。

「僕の店舗はまだ24時間営業ですし、それがなくなる気配はない。でも、世論的には時短営業賛成のほうに流れていっているように見えます。もちろん人手の足りないオーナーはかわいそうですが。

 でも、お客さん以外で24時間勤務の恩恵を受けているスタッフもいると思います。台本を覚えられる時間があるだけでなく、金銭面でも僕は深夜の魅力は大きいし、24時間営業の時代が続くことを切に願ってますね」

 しかし折田さんのような人は少数派だからこそ、オーナーは夜勤バイト探しに苦労しているわけだが…。
 賛否両論あるコンビニ時短営業の問題。事態は今後どうなるか。注目していきたい。

<取材・文/ロケット梅内>

Webライターです。主に最近の若者についての記事を書いています。週のほとんどの時間をラーメン食べ歩きに費やしていますが、グルメネタは苦手ジャンルです。

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