中学生がアメリカで保護され…「意識高い系バックパッカー」は何が危険?
100回海外旅行しても一人旅は数えるほど
また、一番の回避方法は単独で行動しないことだという。
「100回近く海外旅行をしている私でも、一人旅は数えるほどしかしていません。ソウル、ニューヨーク、台湾など治安が良いと言われている都市以外は必ず友人か家族と行動しています。
理由は万が一、何かあって次の旅に出られなくなると困るからと、複数より一人のほうが狙われやすいのは確実だからです。旅慣れていないのであれば、まずはツアーに参加したり、友達との旅で経験値を積んでからひとり旅に出発するのもテです」
また、マリさんの友人の旅ブロガーのツイートにこんな一文がある。
「昔読んだ国際協力の本に、海外支援で一番大事なことは『自分が死なないこと』だと書いてあった。一人が死ねば、海外渡航そのものの是非が問われ、ルールが厳しくなる。余計自由に旅できなくなる。勇敢と無謀は似ているようだけど、全然違う」(「Yoshi ただの旅と写真好き」ツイートより)
世間を騒がせてますニュースについて一言。
昔読んだ国際協力の本に、海外支援で一番大事なことは「自分が死なないこと」だと書いてあった。
一人が死ねば、海外渡航そのものの是非が問われ、ルールが厳しくなる。余計自由に旅できなくなる。
勇敢と無謀は似ているようだけど、全然違うんだよね。 https://t.co/wHi5w5c1Z8
— Yoshi ただの旅と写真好き (@yoshi_bpwire) 2019年2月17日
「その通りだとうなずきました。最大のトラブル回避方法は、事前にその国で起こる可能性のある事象を把握しておくことです。私が頼りにしているのは『地球の歩き方』といったガイドブック。そのうえで、現地を実際に旅した人のブログをチェックし、外務省が用意している海外安全ホームページを確認した後、外務省が運用する海外安全情報メール配信サービス『たびレジ』に登録しておけば完璧です」
外務省ホームページの情報は意外と使える
最新の国際情勢は外務省のホームページで確認するのがおすすめなのだそう。
「今まで治安が良いとされていた北欧などの国でも近年、治安の悪化が進んでいることがわかりました。過去のイメージや、他人から見聞きした情報だけで旅行をするのも不安です。常に情報はアップデートされていて、みなさんが思ってるより外務省ホームページもずっと有益だと感じています」
最後に、マリさんは今回の騒動を受けて、海外一人旅に関心がある若者に、マイナスなイメージが広がらないか危惧しているという。
「今回の騒動と同時期に、ポンチョ系女子大生(クラウドファンディングで世界一周の資金集めをしていた女子大生)も話題に挙がっていましたが、本当に彼女たちのことを心配している声と、ただ叩きたいだけの声が混じっていた気がします。後者のせいで、真面目な忠告まで、本人の耳に届かなくなってしまうのが一番残念です」