若い共働きカップルの家選び。人気マンションの3大条件とは?
こんにちは、マンションブロガーの、のらえもんです。テレビや雑誌、新聞で見かける住宅評論家と言われる方たちの一部は、まだ昭和を引きずっているなという感覚があります。
一昔前の人々が住宅に求めたのは、「駅前ではなく一歩引いた静謐(せいひつ)」「利便性ではなく余裕」「規格品ではなくその人のコダワリ」でした。
そしてその「余裕」や「コダワリ」が取材されて番組になったり、雑誌の記事になったりしています。しかし、最近住宅を探すカップルたちの話を聞く限り、その価値観はすでに古いものになりつつあります。
“時間貧乏”が生んだ、新しい価値観とは?
生活スタイルが専業主婦ありきでマンションの企画を考えていたのはもう遠い昔。統計を見ても、“住宅購入適齢期”(一般に30代)の女性の就業率はかなり上昇しており、全体の共働き世帯も年々増加しています。
そうなると価値観はすべて逆転します。今のカップルは駅前・利便性・規格品を求めているのです。
フルタイム共働きで子どもを持つ家庭はとにかく時間がありません。子どもを育てるために保育園に入れるのは必須。自分のキャリアのためには、さほど時間を空けることなく復帰もしなければいけません。
そのため、保育園のそばに引っ越すことも厭わない方もいらっしゃいます。そうした、“時間貧乏”な方々に一番響くキーワードは「時短」。
通勤に使う時間も、日々の買い物も、保育園の送り迎えも、とにかく時間が短くある必要があるのです。
売っても価値が出る物件の3大条件
首都圏を中心に、この10年くらいで一気に広まった生活スタイルの変化は、人気マンションの条件にも影響を及ぼしました。
新築販売のときに人気が出て、中古として売り出しても価値が出る物件の3大条件は「駅から近いこと」「少なくとも数百戸規模の大規模マンションであること」「高層であること」です。
なぜ、この3条件が重要であるのか、考えてみましょう。