確定申告ってどんな制度?サラリーマンでも「お得に節税」できる人も
美容目的の歯の矯正は控除できる?
これを満たす要件は「生計を1つにしている」こと。家計を1つに生活していれば問題なく受理されます。
確定申告の時期が近づくと、税務署関係は人手不足でいろいろ大変です。そのせいもあってか、どさくさに紛れて「確信犯的な申告」をする人の噂を耳にすることもあります。
例えば、美容目的の歯の矯正や、美容整形とか、そもそも医療費控除は「治療行為」が対象なので、審美的なものは控除の対象外なんです。にもかかわらず、医療費控除として申告してしまう人がいます。しかも、それが審査を通ってしまうことがあるようです。
なぜかというと、実態として職員の手が回らず、医療費控除のチェックは期間限定で雇われたアルバイトがやっている場合もあるからです。
控除の領収書は、書面だと全国から大量に送られてきます。まあこれは推測ですが、担当する人によっては細かくチェックしていない可能性があるかもしれません。もちろん、法律的には完全アウトな違法行為ですから、絶対にやってはいけません!
冒頭にも言いましたが、賢く節税して、正しく確定申告を行ってくださいね。
<TEXT/水村耕史(Switch税理士法人)>