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孤独な人の「早死にリスク」は運動不足の約3倍

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SNSで1000人と繋がっていても危ない

 一方で、「友人の人数」はあまり関係ないという。

「オックスフォード大学の調査によれば、ヒトの認知リソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、自分のネットワークに新たな友人が加わると、昔のネットワークとはコンタクトしなくなっていくとされます。

 結果、一度に5人前後としか親密な人間関係は築けない。逆に言えば、数人の親密な友人を持っているかどうかが重要で、仮にSNSで1000人と繋がっていても、本質的には“ぼっち”だということは十分あり得るのです」(鈴木氏)

 俺の周りには人が大勢いるから、俺はぼっちではない……というロジックは成立しないのだ。さらに、現代の日本社会には、気づかぬうちに我々をぼっちに変えてしまう危険因子がウヨウヨと潜んでいるのだ。

【鈴木祐】
サイエンスライター。ブログ「パレオな男」管理人。最新の健康情報や医学論文に通じる。新刊『最高の体調』(クロスメディア・パブリッシング)が発売中

【岡本純子】
「グローコム」代表。企業やビジネスプロフェッショナルの「コミュ力」強化を支援するスペシャリスト。『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)が話題

<イラスト/さとうただし>

― [ぼっち]はマジで死に至る ―

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