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有名ブロガーに憧れ、高知に移住した若者の末路。友人は「ちゃんと就活して」

コラム

「記事にしてきちんと現実を認識させたい」

 佐々木さんがXさんとの連絡に慎重になったのも、むべなるかなといったところだが、クラウドソーシングでのハードワークによるストレスで、高知に移住してからXさんのうつ病は重度化。薬の量も増えてしまい、昨年夏には約2年の移住生活に終止符を打つことになる。

「Twitter上でイケハヤにリプライを送っても相手にされなくなり、折り合いが悪くなったようです。ブログを見る限り新潟のXの両親もかなり心配していました。結局、資格も取れず。いまはほぼ一文無しで再び上京して、フリーのWeb制作の仕事で食いつないでいるように見えます」

 とはいえ、イケダ氏が毎月渡していたベーシックインカム10万円も決して小さな額ではない。病気は確かに気の毒だが、考えようによっては十分うらやましく思える人も少なくないだろう。

 実際、Twitterなどを見る限り現在のXさんの生活はラクではなさそうだが、移住についてXさん自身が後悔の念を漏らしているわけではないという。

 当事者に文句がないなら、わざわざ水を差す必要はない気もする。が、イケハヤウォッチャーの佐々木さんは、あくまでイケダ氏については懐疑的な立場であり、いち友人としてXさんの行く末が気がかりな様子だ。「身内の私達が何を言っても耳を貸さないと思うので、記事にしてきちんと現実を認識させたい」と、胸の内を明かす。

「高知に移住してからのイケハヤは“無”」友人が語る

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「X自身、病気などで思惑通りに動けなくなったんだとは思いますが、イケハヤに関わった人ってだいたいバッドエンド。そもそもイケハヤ自体、高知に移住してから本当に“無”ですよ。

『YouTube攻略の教科書』みたいなコンテンツいま売っていますけど、そもそも彼が動画を投稿し始めたのって2018年10月からだし、再生数もそんなに伸びていない。UUUMに登録申請しても審査落ちです。

 困ったことに2ちゃんにはXの専用スレまであり、デジタルタトゥーが残りまくっているんですが、まだ年齢的にも遅くない。もしこの記事を見る機会があればまずネットを絶ち、フリーにこだわらず正社員になれるよう、病気を治療して、きちんと就活をしてほしいです」

 もちろん、イケダ氏関係者のなかには成功した人もいるだろう。また、現時点で本人がツイッター19万4000フォロワーを誇るなど、熱いファンがいることは紛れもない事実だ。

 この記事がそんなXさんのデジタルタトゥーのひとつとならないことを祈りたいが、サロンやコミュニティを検討する際は、主催者側がどういうスタンスで個々のメンバーに向き合っているのか、冷静に見極める姿勢が不可欠だろう。

<取材・文/伊藤綾>

1988年生まれ道東出身。いろんな識者にお話を伺ったり、イベントにお邪魔するのが好き。SPA!やサイゾー、マイナビニュース、キャリコネニュースなどで執筆中。毎月1日に映画館で映画を観る会“一日会”(@tsuitachiii)主催

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