大森南朋&貫地谷しほりが語る「苦労した下積み時代の思い出」
やり続けることでしか、答えは出ない
貫地谷:飲みの場で仕事に繋がる出会いとかもあったんですか?
大森:そういうのを求めて行ったりもしていたけど、繋がらなかった。でもとりあえずやり続けた。もっと映画に出たい、もっといい役をやりたいとか、そういう想いを抱えてずっと粘っていた感じです。
――続けていれば芽が出るという自信があった?
大森:自信もあったと思います。やみくもに、ですけど。やり続けることでしか、答えは出ないので。
貫地谷さんの上手くいかない時期とは?
――貫地谷さんにも上手くいかない時期はありましたか?
貫地谷:ずっとあります。
大森:貫ちゃんは出発した瞬間からスターだったのでは?
貫地谷:いえいえ、はじめはオーディションにも全く受かりませんでした。『スイングガールズ』という映画がきっかけで、ちょっとずつお仕事もいただけるようになりましたけど。
大森:あの映画ですね。
貫地谷:それでも先が全然分からなくて。朝ドラ(『ちりとてちん』)をやるまでは本当に分からなかった。でも、今思うと決めてたんですよね。自信があるとかないとかではなく、この仕事をやるんだって。
大森:確かにほかのことを考えていない時点で、もう決めてるいるのだと思いますし、僕もそうでした。
貫地谷:これをやるんだって決めると、そういう脳になっていって、行動もそうなっていくんだと思います。