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自分の実力を正当に評価してもらうための「勘違いさせる力」

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錯覚資産があると本当に実力がある人も抜いてしまう

 錯覚資産を多く有している人は、【錯覚資産】によって【よい環境】に恵まれます。結果的に【実力】が育ち、【成果】が得られ、さらに多くの錯覚資産を手に入れることができるそうです。

 こうして、好循環のループが生まれ、雪だるま式に錯覚資産と実力が増えていくという構造があると著者は述べています。

 錯覚資産を持っている人は、効率的に実力をつけていくことができます。しかし、もともと実力があっても、錯覚資産を持っていない人はこの好循環のループを手に入れられず、実力差すらどんどん開いていってしまい、挽回不可能なほど追い抜かれてしまいます。

 よい環境に身を置けた場合と、悪い環境に留まり続けた場合、どちらがより成長しやすいかは火を見るより明らかです。錯覚資産を生み出す「思考の錯覚」の仕組みと、錯覚資産の生み出し方や使い方についての説明が続いて展開されていきます。

いったいどうすれば錯覚資産は増えるのか?

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 錯覚資産を手に入れるために、まずは成功を収めて他者から評価される実績を作る必要があります。「そんなの持ってないよ」という人に筆者がすすめている手法は、チャンスが巡ってくるまで、低リスクで簡単にできることを数多く試すというものです。

 特にビジネスの世界での成功には運の要素が大きく、どこでチャンスに出会えるかは見えにくいので、とにかく試行回数を多くすることが重要だと強調しています。

 著者は「エンジニア同士の勉強会に参加する」という誰でもできるアクションを起こしたことがきっかけで、莫大な錯覚資産を手に入れることができたと述べています。

 そのようななか、勉強会に参加して交流を続けていくうちに、ある時、メンバーの一人から「雑誌に記事を書いてみないか?」と誘われたそうです。

 この仕事がきっかけとなって、他誌からも執筆の依頼が来るようになり、それらを受けていくうちに、技術書の翻訳、監訳など、より大きな仕事を受けるようになったそうです。そして、起業するのに十分な人脈を「わらしべ長者」のように得るまでに至りました。

 小さなアクションを起こし、アウトプットを続けることによって、錯覚資産を得られる確率を少しでも上げる努力が必要だということです。