年収1600万円、27歳タワマン社長が思う「本当のお金持ち」とは
誰もがうらやむ「高年収」「タワマン生活」。とはいえ、それって本当に楽しいの? 実際にどんな生活を送っているの?
某有名私立大在学中の22歳のときにVRアプリ開発の会社を立ち上げた斎藤次郎さん(仮名、27歳)。彼もまた平成生まれの年収1000万円プレイヤーだ。現在は都内で独立系コンサルティングファームの経営をしている。
「大学で起業した当時は、VRなんて影も形もない頃でした。絶対に来るって思っていたんですが、早すぎてダダ滑り。今の会社は、高校の同級生と起業しました。彼は外資系コンサル出身で今の事業はほぼ一任しています。僕はファイナンスやバックオフィス、あとは長期的視野の事業計画を立てています」
学生インターンを使ってひと稼ぎ
そう語る斎藤さんの職場は、港区の一等地にあるオフィスビルのワンフロア。20代の社員や学生インターンを中心に20~30人が働いている。
「最初の会社をたたんだ後、学生インターンを使った広告代理店業をしていたので、学生を集めるのは得意なんです。いわゆる意識高い系の学生を集めて、化粧品会社やアプリ会社を相手に売り込みに行く。『ウチの会社にはこれだけ大学生のネットワークがあるんです!』って文句で、1年ちょっとで粗利3000万~4000万円。儲かりましたよ」
今でこそ当たり前となった学生インターンだが、当時はそこまで一般的でなかった。それを活用したビジネスに目をつけるとは、昔から商売の才覚に長けていたのだろう。本人は「20代後半から、もっとビッグになりたいと思った」と語る。
「大学を中退して、とある会社に招聘されて、役員なんかもやりました。勉強にはなったんですが、並行して起業の準備をしていたし、もっと稼ぎたいという意識は強かったかもしれません。誰かの下で働いて、指示に従うのも性に合わなかったです」
「うまいものを食いに行く」で、今は満足
そんな斎藤さんだが、現在の年収は1600万円。月の手取り110万円と、役員報酬。同世代と比べるまでもなく、かなりの高年収だ。しかし、「これでも貰いすぎないように注意している」という。
「会社の年商は4億円、来季は7億円を目標にしていますが、まぁ今のペースなら達成できます。そうしたら来季の年収は2500万~2600万円にしようと思っています。貰いすぎないようにしているのは使い道がないからです」
現在の住まいは80~90平米、港区のタワーマンション。たまの贅沢は客単価2万~3万円の食事をすること。「うまいものを食いに行くのと、いいところに住めれば、今は満足しちゃうんです」という。
「ゆくゆくはお城みたいな大豪邸に住みたい気持ちはあります。でも、僕の基準ではお金持ちって言えるのは不労所得があって、資産10億円レベルの人間。僕はそこにたどり着いていないし、事業で一度は失敗しているので、浪費しすぎるのも良くないかなって」