20代で「一生独身」と決めてる男性も…「結婚はリスク」と思う理由
「嫁とのチャンネル争いがツラい」と聞いて…
太田さんの会社の上司がこぼした愚痴の中にも、彼が結婚を避けたいと感じる理由があるそうです。
「僕の上司が言っていた『テレビのチャンネル権争いが地味にストレス』という言葉を聞いて、より結婚したいと思う気持ちがなくなりました。その上司は奥さんと趣味嗜好が違うらしく、なんのテレビを観るかでしょっちゅう揉めるそうです。
彼の主張が通ると奥さんがかなり不機嫌になるようで、仕方なく自分が折れているそうですが、家族のために仕事をして、疲れて帰ってきても、観たいテレビすら観れないのか……と思うと切ないですよね」
そんなこと各家庭で違うと思いますが、「そういう小さなことも結婚したくない理由です」と。
周りにも結婚したくない人が多い
そして、学生時代の友人の中にも「結婚したくないと思っている人は多いですよ」と続ける太田さん。彼の知人の山田謙也さん(仮名・25歳)も生涯独身宣言を掲げています。
「職場の上司が、嫁の愚痴を言ってるのを見ると、『なんで結婚したんだろう』と疑問に思います。『自由がない』『小遣いが少ない』とか。『結婚したい』という若い人もいますが、どうせいつか同じような愚痴を言う羽目になりますよね。だったら最初から1人のほうがいいというのが僕の意見です」
山田さんが一度、合コンでそのことを言ったら「現実的でつまんない」「夢がない」と女性に言われたとか。
「結婚って現実の話じゃないですか。嘘でもいいから『お前を一生守る』とか言う男と結婚しても、後が大変だと思います。結婚=甘美なものという認識を持ってる人もいまだに多いようですが、不景気だし、消費税も上がるし、ますます生活費もかかる。結婚はリスクという認識が今後さらに強まるんじゃないですかね」
あまりに現実的すぎる意見でしたが、これが今の20代男性のひとつの本音。多様な生き方が認められつつある現代、今回、話を聞いた太田さんたちのような若者が今後増えていくのかもしれません。
<取材・文/ロケット梅内>