“熱烈ハグ”する40代女性に困惑…職場の飲み会はカオスの渦
部下の酒癖の悪さに怯える営業部長
一方、武田さん自身は営業部に所属。酒好きな男性ばかりだったのですが、飲み会トラブルも多かったと言います。
「酔っ払ってキャバクラに行って、料金で揉めたり、社用PCを川に捨ててしまったり、居酒屋のドアを壊したり…全部別の社員が起こした事件ですよ。体質的にアルコールが飲めない1人を除いて、全員酒癖が悪かったです」
部署はスタッフ含め8名全員が男性でしたが、これにも理由がありました。
「営業部の一人はかつて、部署の歴代女性社員の4人中、3人と関係をもった経験を持つ強者」
もちろん合意の上なのですが、女性社員との逢瀬話を酒のつまみにする悪癖があり、部の飲み会でそれがバレてビンタされたこともあるそう。
「2次会には絶対誘うな」と念押し
「そのせいで、部長は女性を採用したがらないんですよ。部下の酒癖の悪さで飲み会アレルギーなので、アルハラ・セクハラは自分の責任問題になるため絶対に二次会以降は参加しません」
とはいえ会社の採用方針もあり、武田さんが辞める直前20代女性がメンバーに加わることになりました。
「部長はまたハラスメントが起こるのではないかと怯えに怯え、わざわざその子を飲み会の前に会議室に呼び出し、『1次会で帰るのがスマートな女性なんじゃないかな』と言ったんですよ。事情が事情なので部長の気持ちもわかるんですが、この発言自体、問題ですよね。僕たちにも『2次会には絶対誘うな』と念押しされました」
その後、武田さんは転職したため、どうなったのかはわかりません。ただ、元同僚たちの酒癖の悪さは続いているそうです。
「別にコンプライアンスが緩い会社だった訳ではないんですけどね。なぜあんなにカオスだったのかわかりません」と、今なお不思議に思っているそうです。
― 特集・[飲みハラ]実況中継 Vol.5 ―
<TEXT/珠葉このか イラスト/デザイア恵利>