「忙しい上司に質問したらウザがられない?」新人の悩みに上司側は…
20代の仕事や人間関係の悩みに答える4回シリーズ。4回めは、最近の新人に増えているという「質問や提案するのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう」というお悩みです。
回答してくれるのは、人材育成に20年以上関わっているキャリアコンサルタントで産業カウンセラーの佐久間寿美江さんです。
Q.上司や先輩に質問したらウザがられない?
入社した職場で、なにをしたらいいかわかりません。みんなすごく忙しそうで、分からないことも聞きにくいです。毎週企画会議があるのですが、どんなものが求められているかも分からないので提出できず、自分の会社での価値がわかりません。(23歳・男性・会社員)
A.上司・先輩は「質問してくる新人」のほうを評価する
入社して間もないようですね。右も左もわからず不安も大きいことでしょう。
「聞きにくい」とおっしゃっていますが、会社や上司からは「わからないことは何でも聞いて」と言われていませんか?
多くの新人があなたと同じように「忙しそうにみえるから質問もしづらい」と言いますが、それは一見、上司・先輩を気遣って遠慮しているようで実は全くの逆効果なのです。
実は、上司・先輩たちは異口同音に、「最近の新人はわからなくても質問してこないし、きいても意見を言わない」と困惑しています。
わからないことを黙っていることは、自分のためにも上司・先輩のためにも、会社のためにもならないどころか、損失なんですよ。
あなたは「聞けない」「言えない」のではなく、「聞かない・言わない選択をしている」のです。「聞けない」「言えない」といって「相手のせいにして自分を守って」いることに気づきましょう。
もし「聞く」ことを実行したらどのようなことが起こると予想していますか?
「忙しいのに空気が読めない奴」と叱られそう?
「こんなこともわからないバカ」と評価が下がる?
本当に? 先輩の視点で客観的に考えてみましょう。
あなたは「行動する前にあれこれ悩む → 余計なことばかり考えて悩みを自分で深める → 委縮して行動できない」というループに陥っています。