24歳・年収360万円でアルファロメオを買った僕が、おじさんの反応に覚えた違和感
昭和の時代は当たり前?
続いて「昭和の時代では20代で車をかうのが当たり前」というコメントもありましたが、これについてはどうでしょう?
「『昭和の時代は、若者が多少無理してでも車買うのが当たり前』っていうのは、確かに事実ではあると思います。とはいえ僕らみたいな平成生まれからしたら、昭和、特にバブルのころが異常だったんだよね? って思います。
今とバブル期ではお金の価値も感覚も違うだろうから、『昭和の時代』と言われても、平成生まれの僕としては正直ピンと来ない。その時代、その時代の意見があるのはOKだけど、当時の価値基準で僕らの行動をはかられても……って。
こういう人は会社でも『昭和の頃は~』『バブルは~』って無意識に言っているんでしょうけど、正直、若手としてはふ~んとしか思わないですよね」
人生の大切な時期を昭和時代で過ごしてきた中高年からすれば、少々寂しい意見なのかもしれませんが、来年には年号も変わるので「もういいんじゃない?」というのが若者の本音なのかもしれません。
アルファロメオは高級車じゃない?
今回の記事では大の車好きと思われる方からも多く反応が寄せられました。小野さんが特に気になったコメントを聞いてみましょう。
「『アルファロメオは高級車じゃない』ってコメントは『僕らからしたら高級車なんだよ!』って感じですね。イタリアでは大衆車だとか言ってる人もいましたが、僕が感じているこの車の価値ってそういうことではない。
あと、僕が購入したアルファロメオの車種について、『なんだ、ミトか(笑)』ってコメントに対しては、『うっせぇ!』って思いましたね(笑)」
ミト(MiTo)とは、アルファロメオのラインナップのなかでは比較的低価格で購入できる、エントリーモデルとなるコンパクトカーで、新車価格は約330万円、中古は走行距離にもよりますが100万~150万円程度で販売されています。
「1.4Lターボでマニュアルなんてホットハッチの鏡みたいな車なんですよ。乗っててしっかりアクセルも踏めるし、街乗りでも楽しく乗れるんだからいいじゃないか! って思いました。それから、このデザインの良さもわかってほしいなぁ。
アルファロメオ8C譲りのウィンドウラインとリアの色気あるこのお尻! コンパクトカーでは珍しく高級車に採用されるサッシュレスドアを採用してるところも好きですね」
記事の反響に対して、ときおり語気を強くしながらも終始楽しそうに意見を述べていた小野さん。
多少のズレを感じるコメントを含めて、いろんな反応があって当然という感じで、最後はやっぱり愛車のアルファロメオについて語ってしまっています。これぞ“真のクルマ愛”と感じさせるインタビューとなりました。
<取材・文/bizSPA!取材班>