今年の新成人は夢がない!? 新成人500人に聞いた「日本の未来」
今年も「はれのひ」騒動や各地で新成人が暴れるなど、さまざま問題が発生した成人式。先行き不安な世相を反映してか、ある調査では、新成人は自分の将来の働き方に対して、悲観的な考えを持っているという。
株式会社マクロミルは’18年1月に成人式を迎えた全国の新成人500名を対象に「2018年 新成人に関する調査」を実施。今回で11回目を迎え、毎年恒例となっている本調査。
今年の新成人は、自身や日本の未来についてどう考え、何を思って生きているのか? アンケート結果から明らかにしたい。
将来の夢がある新成人は過去最低の54%
まずは「将来の夢があるか」と尋ねたところ、「ある」と答えたのが54.4%、「今のところない」37.8%、「わからない」7.8%という結果だった。将来の夢があると答えた新成人が54.4%というのは、2008年に調査を開始して以来、最低の数字である。
また、「日本の未来」が明るいかどうかについて尋ねたところ、以下のような結果だった。
「明るいと思う」…3.8%
「どちらかといえば、明るいと思う」…30.6%
「どちらかといえば、暗いと思う」…52.8%
「暗いと思う」…12.8%
「どちらかといえば」という回答を含め、「日本の未来は明るい」と回答したのが34.4%で、過半数を超える65.6%の新成人は「暗いと思う」と回答。この結果は2015年以降、ほぼ横ばいに推移している。
将来就きたい職業の1位は?
さらに、将来就きたい職業について質問したところ、1位は「会社員」30.6%で、それと僅差の2位が「わからない」27.8%、そして3位には「公務員」が20.1%だった。
3位に「公務員」がランクインするなど、安定志向にあるのは以前と変化ない。しかしながら、今年は2位の「わからない」と、1位の「会社員」の差がわずか2.8%と、例年に比べて肉薄していた。やはり“夢がない(わからない)新成人”が増えてきているのだろうか。