「ウナギは海水魚」と大学の研究で判明【25年前の今日の出来事】
淡水域で成長してから川を下り、産卵の時だけ海へ行く淡水魚だと思われていたウナギの中に、一生を海で過ごす海水魚タイプが多く存在すると、東京大学海洋研究所の研究グループの調査で判明した。
Q.どうやって調べたの?
エラの付け根近くに存在する耳石という器官を研究グループは調査した。耳石は、樹木の年輪のように、ウナギの成長に合わせて層を積み重ねる。海水生活中には、海水由来の成分(ストロンチウム)による層ができる。海で捕獲したウナギと川で捕れたウナギを比較した結果、海で捕れた30匹のウナギの耳石には、ストロンチウムの多い層が確認され、淡水に入った時に形成される層(カルシウムが多い層)が確認されなかった。
[参考]
・産経新聞
・朝日新聞
・読売新聞