コインパーキングで1週間寝泊まり…憧れの芸能マネージャーは地獄の日々だった
働き方改革が叫ばれる昨今、テレビ業界でも徐々に改善が行われています。原則的に長時間労働を行わないように会社が管理し、徹夜が当然だったドラマの制作現場でも、撮影期間を延ばすなどの対策が取られているそうです。
そんななか、ブラックな体質が昔から変わらないのが、タレントをマネージメントする芸能事務所だとか。今回、話を聞いたのは中堅芸能事務所に務めていた、真下瑠優さん(仮名・27歳)です。昔からアイドルが大好きで、いつか国民的なグループを作り出したいと夢を描いていたそうです。
念願かなって芸能事務所で働くことに
「中高生の時にアイドルグループブームが巻き起こっていて、さまざまなアイドルの現場に通っていました。自分もファンとして応援しながら、裏方の仕事にも興味があったんです。大学生時代は地下アイドルの運営の手伝いなどもして、アイドルやタレントなど芸能界のビジネスの知識や経験を積みました。ただ、大手からは内定をもらえず、結局はテレビで活躍しているタレントが何人か所属している中堅の芸能事務所に就職することになりました」
その芸能事務所では若手アイドルのマネジメントもしていたので、自分には天職だと思ってやる気に満ち溢れていたという真下さん。しかし、すぐに厳しい現実に直面したそうです。
コインパーキングで1週間寝泊まり…
「自分が担当したのは、ドラマにも出演している男性タレントだったのですが、とにかく忙しかった。イベントや撮影が重なる日は、早朝からの迎えに絶対遅れることができないので、そのタレントの住むマンション近くのコインパーキングに停めた社用車で寝ることに。
さらに、そのタレントが当時、芸能人と付き合っていたのでサポートしなければならず、“密会”の送り迎えもしていました。気づけば自宅にも、会社にも帰らない日が1週間も続き、あまりの不審な行動に周辺の住人に通報されて職務質問を受けたこともありました(笑)」
憧れていた芸能界にたずさわりながらも、超激務になった真下さん。事務所の幹部からも、パワハラ級の扱いを受けていたそうです。