上司の姿を見て、退職を決意!後悔はあるが毎日ハッピーな27歳男性「第二の人生」
自分のことは、自分自身がいちばんわかっているという人も多いのではないでしょうか? けれどたまには、「なぜあのとき、あのような行動をとったのだろう?」と、過去の自分に驚くようなことがあるかもしれません。
大学卒業後すぐに希望の会社へ入社し、やる気に満ち溢れていた道枝響也さん(仮名・27歳)。また、働き方改革などの影響もあって残業がほとんどなく、休日もしっかりと休める環境だったことにも満足していたと言います。
大学時代からの憧れの仕事に就いた
「商品開発の仕事は、大学に通っていた頃からの憧れでした。自分の好きな仕事をやりながら、仕事終わりの時間や休日も充実している最高の日々です。仕事帰りに本屋へ寄ったり友達と食事したり。休日には釣りやバーベキューも楽しみました」
道枝さんは、思いついたアイデアをどんどんと資料にまとめて発表。上司や先輩から「面白い!」と褒められることも多く、実際に商品化されたものもありました。そんな道枝さんはよく、「期待している」と言われるようになります。
上司の姿を見ると不安が大きく…
「そのうち、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどの役職に就いている人たちのことが気になるようになりました。自分も歳を重ねれば、いくつものプロジェクトやプロジェクトリーダーなどを任されるようになるからです」
いざ冷静に、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーをしている上司たちを観察してみると、常に手いっぱいといった様子。残業時間を超えると会社から注意されるため、持ち帰れるような内容のものは自宅へ持ち帰っていました。
「しかも、休日も社内専用チャットなどで連絡を取り合っている現実が見えてきたのです。いまは帰宅後に時間のゆとりがあり、休日もゆっくり休める。でも、自分が上の立場になったら、いまのようには休めなくなってしまいます。将来のことを考えると不安は大きくなるばかりでした」