主演作で“初まわし”を締めた俳優・葉山奨之26歳を直撃「すごく神聖な感じがした」
日本アカデミー賞にて最優秀作品賞を含む5部門を受賞した映画『シコふんじゃった。』から30年。キャストを一新した、全10話からなるオリジナルドラマシリーズ『シコふんじゃった!』が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて配信をスタートしました。
本作で、廃部寸前の相撲部の、たった一人の部員・大庭穂香役の伊原六花さんとともに、卒業を条件に相撲部に入ることになった森山亮太役でW主演を務める葉山奨之さん(26)に話を聞きました。
連続テレビ小説『まれ』、ドラマ『僕たちがやりました』『セトウツミ』などで知られる葉山さん。デビューから10年を超えましたが、自分と対話を続けるずっと姿勢を大切にしていることが伝わってきました。
もっくんがやってた役をやるんだ!
――映画版公開の1992年には、葉山さんは生まれていません。リメイクには、周囲の反応のほうが大きかったのでは?
葉山奨之(以下、葉山):そうですね。上世代の方のほうがビックリ度も大きかったみたいです。ちょうど母親も世代なので、すごく喜んでいました。「映画でもっくん(本木雅弘)がやってた役をやるんだ!」って(笑)。
――まわしを締めた感想は?
葉山:抵抗はなかったです。もちろん締め付けられる苦しさはありましたが、それ以上に、すごく神聖な感じがしました。海外の方からすると理解しづらいと思うのですが、締めることで、日本男児になれた気分になりました。相撲の魅力が、もっと世界に広まればいいなと思いました。
一度、本当に心が折れました
――亮太は四股(しこ)に苦労していましたが、葉山さんは、体は柔らかいですか?
葉山:すごく硬いです。でも今回、稽古をしたことでどんどん柔らかくなっていきました。六花ちゃんがとんでもなく柔らかいので、最初に六花ちゃんが四股を踏んでいる姿を見たときには「あ、これは自分には無理だな」とショックで、一度本当に心が折れました(苦笑)。でも僕の演じた亮太は最初のうちはできなくていいキャラクターだったので、そこに救われました。
僕も六花ちゃんのように、できていないといけないキャラクターだったら、無理でした。本当にキツくて、翌朝すごい筋肉痛で起き上がれなかったり、ドラマにも出てきたように、変な歩き方になったり、リアルにあんな姿になりました。