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ハワイ×日本の二拠点生活が激変。“実業家のカリスマ”が地方に注目するワケ

ビジネス

 2000年代から始まったビジネス書ブームを覚えているだろうか? 当時、勝間和代氏や神田昌典氏、本田健氏、レバレッジシリーズの本田直之氏といった時代の寵児たちがビジネス書を多数出版し、次々とベストセラーが誕生した。

 あれから10年あまり、当時のビジネス書作家たちは何をしているのか?『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(2008年、光文社刊)でデビューし、最新刊『富豪作家 貧乏作家』まで累計30冊以上のヒット作を生み出したビジネス書作家でもあり出版コンサルタントの水野俊哉氏が、一世を風靡したビジネス書作家の今に迫る。

本田直之

本田直之氏

 今回は、「レバレッジ」シリーズをはじめとするベストセラー作家であり、実業家でもある本田直之氏。著書の累計部数は300万部を突破する。本田氏は日本とハワイの二拠点生活をベースにビジネスを展開し続け、地方の知られざるレストランを発掘する「Destination Restaurants」というアワードをThe Japan Timesと共に設立し、注目を集めている。

 実業家のカリスマともいうべき本田氏に現在の活動から作家活動について、また今後の展望について聞いた。

コロナ禍でのライフスタイルの変化

水野俊哉(以下、水野):2001年、営業支援アウトソーシング企業であるバックスグループの上場を成功させ、2004年には株式会社レバレッジコンサルティングを設立。そこからベンチャー投資・育成に乗り出すなど、次々に成功をおさめてきた直之さんですが、ハワイと日本との二拠点生活を始められたのはいつのことですか?

本田直之(以下、本田):2007年から日本とハワイのデュアルライフを始めました。サーフィン好きということもあって、ハワイでは仕事はもちろん、サーフィンをすることも多かったですね。1年のうち、3か月しか日本にいないという年も珍しくありませんでした。

水野:コロナ禍で、ライフスタイルはどのように変わりましたか?

ハワイから、日本の地方へ

本田直之

SNSではハワイに関する情報も多数発信 ※本田直之氏のインスタグラムより

本田:コロナ禍でまさに180度ライフスタイルは変わってしまいました。ハワイをはじめとする海外渡航が難しくなってからは、違う体験をしようと、今まであまり訪ねたことのなかった日本の地方を回るようになりました。1年のうち190日近く、地方で過ごしたと思います。

水野:地方ではどのように過ごされていたのですか?

本田:地方にある「わざわざ行くべきレストラン」を年に10軒選んで表彰するという、「Destination Restaurants」の活動に取り組みました。日本の地方には、注目されていないけれども素晴らしいレストランが各所に存在しています。

 ミシュランなどに載っていない、みなさんが知らないお店を評価してこそ価値になると考え、わざわざ行きたいと思える、地域の特色が生かされているお店を政令指定都市以外から選定しています。

富豪作家 貧乏作家

富豪作家 貧乏作家

13年間、作家・プロデューサーとしてビジネス書業界で活躍してきた著者が教える、富豪作家になる方法

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