「そんな目で見てたんですね」に猛省…部下に恋した20代上司の“勘違い”
事実とは違う形で認識してしまうこと、それが勘違いです。とりわけ恋愛においての勘違いは、いささか厄介です。自分に気があるのだと思い込んでしまうも、実はそうでない場合、とても気まずく、恥ずかしい思いをします。時には大きな問題にも発展しがちです。
今回は、職場の女性部下に勘違いしてしまった男性上司のエピソードを紹介します。お話を聞いたのは、輸入車販売ディーラーに勤務しており、今年で会社員7年目の健介さん(仮名・29歳)です。
積極的な新人に女性社員にドギマギ
「僕の会社では、毎年新人研修という名目で、新人1人につき僕ら既存社員が1人つきっきりで指導するんです。期間は入社してから3か月。僕らの会社は接客スキルを重要視しているので、社員全員が接客できるよう、徹底的にノウハウを教え込むことを研修の目的としています」
そんな健介さんが担当することになった新人は、地方の大学を卒業したM子さんでした。穏やかな感じの見た目とは裏腹に、M子さんは初日から健介さんにLINEのアカウントを尋ねてきました。
「初日にして、あまりの積極的な態度に少し躊躇しました。ただ、LINEで繋がっていたほうが何かあった時に常に対応できますし、何より仕事を早く覚えて欲しい気持ちもあったので、2つ返事で引き受けました」
勤務中以外でもLINEで質問などを送る彼女の熱心さに、彼女のやる気を感じる健介さん。多い日には、帰宅後に数時間もLINEのやりとりをしていることもあるほど。
飲みの席でつい口を滑らせてしまい…
最近では夜遅くまでのLINEの最後に「おやすみなさい」と送るなど、まるで彼女感一杯のM子さんにドキドキする健介さん。そんな部下の指導が始まって2か月がたった頃、なんとM子さんから飲みの誘いが。
「いつも一生懸命指導してもらっているお礼ということでしたが、上司という立場にもかかわらず、その頃にはすでにM子さんに対しての気持ちが少しずつ加速していたので、その誘いは考えものでした。しかし、これも仕事を円滑に進めるためだと自分に言い聞かせながらオッケーしました」
飲みの席でも仕事の話がほとんどでしたが、少し酔いが回ってきた健介さん。何を間違えたか、ふと「付き合っちゃおうか」と、軽はずみな言葉を口にしてしまいます。すると、さっきまではずんでいた仕事の話はパタリと止み、M子さんの口数が急に減ります。その場の空気を壊したことを悟った健介さんは、すぐにその日はお開きにします。