4万9800円の「激安50インチ4Kテレビ」は本当に高コスパなのか?
昨今、巷で話題になるジェネリック家電や格安航空(LCC)などの激安商品。
収入も限られている20代サラリーマンにとってはありがたい存在だが、なかにはあまりにも安すぎて粗悪ではないかという物も……。あるいは、激安がウリの飲食店では、常識離れの値づけメニューもあるが、その味、安全性は本当に大丈夫なのか?
そんな疑問を解消すべく、精鋭記者たちが、さまざまな「激安商品」を実際にお得なのか試してみた。なお社名や商品名はほぼ実名である。
「激安テレビ」は5万円以上の“コスト”をユーザーに強いる
ドン・キホーテを筆頭に、いまや百花繚乱の様相を見せている「激安大型4Kテレビ」戦線。5万円前後で50インチの製品が手に入るとあって庶民の熱い視線を集めている。
だが、5万円には5万円なりの激安リスクがある……と警鐘を鳴らすのは、半年前に日本の格安家電メーカー「グリーンハウス製」の激安テレビ(4万9800円)をゲオマートで購入したという、ガジェット系ライターの小暮ひさのり氏。この半年間に、なんと2回も返品・交換する羽目になったというのだ。
「最初に販売店から持ち帰ったテレビは、偏光シートがたわんでいて画面が波打っていました。似たような被害がないかと思い、ネットで調べてみると『パネルとベゼルの間にスキマがあいていた』みたいな報告も。価格なりの作りの粗さは覚悟しておくべきでしょう」
もちろん初期不良として製品交換になったが、自分でテレビを再梱包して返送しなくてはならないのが面倒だったという。
「激安テレビは個体差が激しいので、ある程度の確率で不具合が出るのは仕方ないとして、せめて出張修理や引き取りサービスに対応している販売店で買えばよかったです」
ゲームをプレイ中に悲劇が…
とはいえ、まだこのときは「激安トラブルもネタのひとつ」として楽しむ余裕があったという小暮氏。しかし、交換後の製品を機嫌よく使っていたのも束の間、今度は「ゲームをプレイ中に、画面の左半分だけがフリーズする」という謎の症状が発生。
「ここにきて、心の中で何かが折れる音が聞こえました。次に買うなら絶対にまともな国産メーカー品にしようと決意しましたね」