月20万円の印税収入も!自撮り、落書き、ポエムの「Kindle出版」で稼ぐ人たち
コロナ禍の巣ごもり需要を受けて、電子書籍業界が活況だ。『電子書籍ビジネス調査報告書2021』(インプレス総合研究所)によれば、2020年度の電子書籍市場規模は4821億円と、前年度から1.3倍近く拡大。2025年度には6700億円超の市場に成長する見込みだ。
Wordやパワポで作れる「Kindle出版」
こうした電子書籍ブームの初動を捉え、毎月20万円以上の印税収入を得ているのが、Kindle出版アドバイザーのかさこ氏(@kasakoworld)。
2019年に本格的に業界に参入し、これまで200冊以上の電子書籍を販売している。出版と聞くと、そのハードルの高さに物怖じする人は多いが、1年間で60冊以上のペースで出版できることこそ、Kindle出版の容易さを物語っている。かさこ氏は言う。
「テキストベースならWordで十分だし、写真集はPowerPointで作成してPDF化したものを所定の形式にファイル変換すればいいだけ。表紙デザインも無料のプラットフォーム『Canva』で簡単に制作できます。普段から日記やブログを書き溜めたり、風景や料理などの写真を撮っているなら、それらをまとめるだけなので、5時間もあれば出版できます。仮にゼロベースでも、文章を書くのが速い人なら、一日あればお釣りがきますよ」
印税70%プランは読まれたページ分も対象
在庫リスクがないので、何冊出しても赤字にならないのも大きい。そして気になるKindle本の収益モデルだが、「印税35%」と「印税70%」の2つ。かさこ氏のおすすめは後者だ。
【Kindle印税の二重構造】
■ 自由度の高い、印税35%プラン
印税収入=価格×実売部数×0.35。「99~2万円で価格を設定。知名度がないと購入までのハードルがありますが、楽天koboなど、他でも販売できるし、印税率は変わりますが印税も受け取れます」(かさこ氏)
■ Amazon限定販売印税70%プラン
「価格を250~1250円で設定など、さまざまな条件があるが実売部数だけではなく、Unlimitedで読まれたページ数にも印税(1ページ0.5円ほど)が発生。知名度がなくても内容で勝負できます」(かさこ氏)