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音尾琢真、北海道からの上京は人生の転機「TEAM NACSの活躍が刺激に」

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 人気演劇ユニット・TEAM NACSのメンバーであり、近年は映画『孤狼の血』シリーズをはじめ、存在感ある演技で作品ごとに爪あとを残している俳優の音尾琢真さん(45)。現在、選挙活動を舞台にした社会派コメディ映画『決戦は日曜日』が公開中です。

音尾琢真

音尾琢真さん

 私設秘書として議員のサポートに徹する主人公・谷村(窪田正孝)と、父の地盤を受け継ぎ、急きょ出馬することになった、空気の読めない新人候補の有美(宮沢りえ)。音尾さんは同事務所の秘書のひとり・向井を演じています。

 近年のイメージとは違う「ぬるぬる」したという世界観の中で、穏やかな秘書を演じた音尾さんに、作品のこと、さらに自身の“決戦”となった上京時の話を聞きました。

ぬるぬるな感じがしていいな

――とてもユニークで面白い作品です。

音尾琢真(以下、音尾):物語に波風は立ってるんですけど、全体的に空気は緩やかなんですよね。特に私が最近出ている作品に比べるとかなり緩やかで。私でいいのかなとも思いましたが、作品自体面白いですし、この役を窪田さんと宮沢さんがやられたらどんな感じになるんだろうと、それを間近で見たい気持ちもありました。私自身の役も、なかなかぬるぬるな感じがしていいなと思いましたね。

――全員がユニークです。すごくほんわかした事務所のようでいて、でもやっぱりどこか変で。

音尾:坂下(雄一郎)監督の描きたい世界観のために、真剣には取り掛かるんですけど、どれだけ力を抜いていられるかが勝負になると感じまして、そこに楽しさを見出していました。私もこうしたぬるぬるした空気に馴染めるんだなと(笑)。

宮沢りえとの共演に爆上がり

決戦は日曜日

『決戦は日曜日』
(C) 2021「決戦は日曜日」製作委員会

――宮沢さんとは初共演ですね。世代的にもずっと見ていたのでは?

音尾:ご一緒できると知ったときには、個人的に爆上がりでしたね(笑)。もうずっと見させていただいていましたから。現場では常に自然体でおられる方で、周りの雰囲気もよくなるんです。今回演じられた役の影響もあるかもしれませんが、天真爛漫でいらして、一緒にいてとても心地が良かったですね。

――周囲はベテランからフレッシュな方までいらっしゃいましたね。

音尾:窪田さんは前にもドラマでご一緒させてもらっていて、小市(慢太郎)さんも昔ドラマでお世話になりました。内田(慈)さんと赤楚(衛二)くんは初めてでした。なんというか、ぬるぬるした現場でしたが、ずっと世間話してましたね。ほとんど食べ物の話だったかな。

――ムードメーカーはどなただったのでしょう。

音尾:窪田くんですね。彼はキュートなおしゃべりさんなので。ずっと楽しくおしゃべりしていました。

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