年末年始に観たいNetflix4選「ビートたけしの下積み時代」から「韓国の闇」まで
日韓Netflix作品から、国内外のドラマに詳しい元芸人ライター・さわだ(@sawadachann)が、年末年始に観たい4本を厳選して紹介します(以下、さわだ氏寄稿)。
新年の感動を約束してくれる4作
コロナウイルスの影響で「半数以上の人が帰省予定無し」という報道もあった。どこにも出かけられなくたって休日は嬉しいが、休み明けに「ちゃんと計画を立てておけば……」なんてことにならないように、観る予定くらい決めておきたい。
2021年はNetflix韓国ドラマが世界を席巻した年でもある。未だに続く『梨泰院クラス』『愛の不時着』の大ヒットの上がさらにあったのだ。『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』など、勢いが止まらない。ここでは、これからヒットしそうな『マイネーム: 偽りと復讐』と、ちょっと目先を変えてバラエティ作品『腹ペコとモジャモジャ』取り上げる。
一方、日本のNetflix作品も負けてはいない。これから大ヒットとなりそうな『浅草キッド』と、技あり恋愛バラエティ『未来日記』が新年の感動を約束してくれそうだ。
ハン・ソヒの負の魅力が爆発
『イカゲーム』に続いて話題をかっさらったのが、『マイネーム:偽りと復讐』。闇社会やバイオレンスな表現を濃く描いた作品で、「ダークな韓国作品を観たい!」という人にオススメ。1エピソード45分~58分の全8話だ。
女子高生のユン・ジウ(ハン・ソヒ)の唯一の肉親である父親は、麻薬組織に属していた。そのことから同級生にイジメを受けていたジウは退学を選ぶ。そんなある日、父親が目の前で何者かに殺されてしまう。復讐を決意したジウは、名前を変え、麻薬捜査官として警察に潜入する。
主演を務めるのは、『わかっていても』で複雑な恋愛心理を演じ切った話題のハン・ソヒ。『マイネーム』では、役作りのために10kgも増量したそう。正直「本当にどこが太くなったのか?」ってくらい細いのだが、大幅な筋量アップの甲斐があってアクションはすさまじい。筋骨隆々の男性を相手に大立ち回りを繰り広げ、時に目を背けたくなるほどボコボコの血塗れになってしまう。悲哀、怒り、恐怖、全ての負の感情を表現するハン・ソヒがとにかく美しい。
もちろん見どころはハン・ソヒだけではない。復讐や裏切り、憎悪など人間関係が複雑に入り組んでいるが、わかりやすく見せてくれてこんがらがることも全くない。どんどん展開するストーリーは、まさに一気見にふさわしい作品と言える。ただ、血やグロいのが苦手な人は注意が必要かもしれない。
【マイネーム: 偽りと復讐】
出演:ハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ、イ・ハクジュ、チャン・ユル
原作・制作:キム・バダ、キム・ジンミン