ファミリーマート初代CMOが語るモチベ維持のコツ「仕事はシミュレーションゲーム」
数多くの企業を立て直してきた敏腕経営者・マーケターとして知られ、2020年からコンビニ大手ファミリーマートの初代CMOに就任した足立光さん(@hikaruadachi)。前回の記事では爆売れした「クリスピーチキン」ヒットの秘訣について教えてもらいました。
今回は、人生の充実度を可視化したライフチャートをもとに、足立さんのこれまでの経験や思考法についてフジテレビ「#シゴトズキ」MCの清水俊宏さん(@goodboytoshi)が話を聞きました(※本記事は2021年6月のインタビューを元に作成しております)。
子ども時代は「群れない子」だった
清水俊宏(以下、清水):足立さんには事前にライフチャートを書いていただきました。気持ち良いぐらいに右肩上がりが続いていますね。
足立光(以下、足立):常に今が一番楽しいので「谷がありましたか」と聞かれてもないんですよね。子ども時代は、比較的群れない子だったと言われています。友達に頼まれて1人でガンプラを作って、売っているような冷めた子でした。今、小学校当時の友達に会うと「今だったら足立は絶対にハッカーになってたよね」と言われます。
清水:どうしてハッカーなんですか?
足立:当時はコンピューターがなかったんですが、今だったらハッカーみたいなことをいかにもやりそうな子どもだったと言われていました(笑)。
新卒で外資系メーカーP&Gに入社
清水:なるほど! そんななか、22歳が1回目の転機となっていますが当時はどんなことがあったんですか?
足立:新卒でP&Gに入社しました。当時の日本はバブル絶頂期で、友達の9割5分くらいは銀行・証券・商社・マスコミなどの日本の一流企業に行く時代だったんですが、僕は外資系のメーカーに行きました。
一流企業に比べて圧倒的に無名で給与も安く、当時少数だった外資系メーカーへの就職を決断したのは、僕のなかで人と違う選択をした第一歩だったんですよ。それまでは比較的親の言うことを聞いて高校や大学などの進路を選択していたんですが、就職は親の意向と全く違う選択をしたBe differentの一歩だったと理解しています。
清水:P&Gではどういった仕事をしていたんですか?
足立:マーケティング部で、紙おむつやペーパータオルなどいろんなグッズのマーケティングをしていました。紙おむつに関しては、ユニ・チャームさんや花王さんなどの大手企業が相手だったので一筋縄ではいかないことばかりだったと思います。