2万円超「高級インソール」の履き心地がすごい。年間1万足も売れるワケに納得
靴の中敷きといえば、だいたいどれほどの価格帯を想像するだろうか。市販品では1000円に満たないものから、大体は5000円以内に収まる印象だ。そんななか、オーダーメイドで1セット2万5000円近い中敷きを、年間1万足以上も販売している会社がある。
それが、靴とインソール(中敷き)の専門店「足道楽」を展開するビーズラボだ。自社ブランドのインソール「ビュートラル」は、購入者の6割以上がリピートしているという。今回は筆者が実際にオーダーメイドのインソールを作ってみて、その履き心地をレポートしてみたい。
履いているだけで整体に近い効果が
ビーズラボ取締役社長の三河尚氏は「むくみ・腰痛・肩こり・関節の痛みなどの原因は、実は足首の関節から発生しています」と説明する。
「人は直立して体重がかかると、足の骨格が自然と内側に潰れて歪み、血流が悪くなります。そのことでふくらはぎがむくんだり、足からのズレが膝や腰にも影響して、腰痛や関節の痛みを引き起こします。
他社のオーダーメイドのインソールは、フィット感や肌触りが重視されますが、9割ほどは足型の部分が柔らかいものです。足の型も直立して加重された状態で取ることが多く、骨格を安定させることは可能でも、歪んだ骨格が治ったり、身体に生じた症状の改善はできません。
対して、弊社は加重されていない状態でインソールを作るため、本来の足の骨格を保つことができます。コルクやプレートを入れ、テーピングのように足首を固定することで、疲れやむくみが軽減し、豆ができにくい歩き方になります」(三河氏、以下同じ)
体幹が安定する効果も
身体の土台となっている付け根箇所を安定させることで、体幹が安定する効果もある。コロナ禍で運動を始めた人にとってもインソールは役立つそうだ。
「インソールを敷いて運動を行えば、効率よく筋肉を動かせ、筋肉もつきやすくなります。軽いランニングでも、正しく一歩一歩が踏み出せれば、疲れが軽減するに加えて効果も出やすいです。
人間の身体は20分同じ姿勢でいると歪むと言われています。インソールで骨格を戻しても、寝返りを打つだけで体は歪んでしまうため、本当は常時インソールを敷いていたいほどです。使用することで、筋トレ効果が助長されたり、整体に近い感覚があります」