男女の枠から出発しない“ゆっきゅん”のフェミニズムとの出会い「すごく救われた」
女らしさ、男らしさに当てはまらないのではなく、男女の枠から出発しない。まさに自由にほかでもない自分の人生を生きる「DIVA」でありアイコニックな存在のゆっきゅんさん(26歳・@guilty_kyun)。
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オーディション「ミスiD2017」では男性初のファイナリストとなり、注目を浴び、5周年を迎えるアイドルユニット「電影と少年CQ」でライブ活動を行いつつ、2021年5月からセルフプロデュースによる『DIVA Project』を開始しました。
さらに12月8日には、水野しずさんとW編集長で手がける雑誌『imaginary』を夢眠ねむさんの出版社・夢眠書店から創刊するなど、マルチに活動を広げています。今回はそんなゆっきゅんさんに、これまでの生い立ちやジェンダー観についてインタビューしました。
カルチャーと触れ合う子ども時代
――幼少期はどんな人物でしたか?
ゆっきゅん:今も昔も変わらないですね。一番幼いときの記憶は幼稚園で、一輪車をこぎながら浜崎あゆみの曲を歌っていたり、好きなものは今と変わりません。
私が5歳のときの2000年は、たくさんのソロ女性歌手がヒットしていた時代で、テレビをつければ好きな歌手がいました。家でも外でもずっと歌を口ずさんだり、あゆのモノマネをして過ごしていましたね。
姉と兄もいて、それぞれ好きなものも違っていて、今思えば色んな音楽が家で流れていたなと感じます。
インターネットが身近にある世代ではあるので、パソコンで好きなことを調べられたし、好きなCDを流すことができました。クラスに音楽の趣味が合う友達はいなかったけど、自分と同じようにかわいいものが好きな女友達は多かったです。
自分にとって意味のないことには無関心
――昔から趣味がはっきりしている印象ですが、学校での流行などに関心を寄せることもありましたか?
ゆっきゅん:クラスの男子がしているような勝負ごとは嫌いでした。思い入れのないものには関心がもてなかったんですよね。なのでドッジボール大会の練習では、図書館のカウンターに隠れて図書館の司書の先生にかくまってもらっていました。
勝負事は負けても悔しくなかったし、小1で二重跳びは自分の人生で必要のないことだと思っていました(笑)。自分にとって意味のないことをやらされることに対してはとことん無関心でした。
とはいえ怒られるようなことをするのは好きではないので、喧嘩や先生とぶつかるようなことは基本的にしたことがありません。家族とも一度もないですね。
もしかしたら、自分が思っていることをはっきり言ったことで、喧嘩だと捉えている人は過去にいるかもしれないけど……。でも、取っ組み合いとか、暴力みたいなことはしたこともされたこともないですね。