在宅ワークで「個人向けオフィスチェア」の需要急増。20万円の高級品も中古で半値以下に
コロナ禍で経済的な余裕はないし、年々ひどくなる異常気象で子供が大きくなる頃の環境も心配。考えだせば悩みが尽きない今、世界的に“中古”に注目が集まっている。
2018年にニッセイ基礎研究所が、フリマアプリ「メルカリ」の販売額をもとに、1世帯あたりの「かくれ資産」の金額を調べたところ、約70万円にものぼったという(10代〜60代の男女2536名に調査した「家庭の不用品」を、メルカリの価格データで金額換算)。
3万円台の商品が一番人気
ダイニングテーブルで仕事していたら腰をいわした……そんな“テレワーク禍”に見舞われた人も少なくない。中古オフィス用品を扱う「オフィスバスターズ」では、テレワーク需要により個人向けのオフィスチェアの売り上げが7倍に伸びたという。
「3万円台の商品が一番人気です。定価は15万円ほどで、一部上場企業の役職者用だったり、ドラマや報道番組で使用されることが多い。やはり作りが丈夫で、背もたれや肘かけの細かな調整ができ、長時間のデスクワークでも疲れにくい構造になっています」(オフィスバスターズ担当者)
海外メーカーの最高クラス「アーロンチェア」は、シリコンバレーでも使われている逸品。アーロンチェア(定価約20万円)は約8万円、国内一流メーカー「オカムラ」の肘かけ付きチェア(定価約7万円)は約1万円で取引されている。
仕事用ならオフィスチェアメーカーが◎
「大企業のオフィス移転などがあり、中古というより新古品に近いものもあります。耐用年数も8年ほどと長く、仕事用なら最終的にはオフィスチェアメーカーにたどり着くようです」(同)
PC作業用に背もたれを前傾でロックできるなど、機能性抜群。会社では上級職しか使っていない高級チェアで、生産性も急上昇!?
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【オフィスバスターズ】
法人向け中古オフィス用品を中心に、全国33店舗を展開。海外にも進出し、サーキュラー(循環)総合商社を掲げる