上場前のベンチャー株を買う方法があった!海外では1900%の投資リターンも
成長が見込める未上場のベンチャーに投資する手法として、にわかに注目を集める株式投資型クラウドファンディング。そこにはいったいどんな投資妙味があるのか? 専門家に話を聞いた。
上場企業への投資よりもリスクは高いが、大きなリターンも望めるベンチャー企業への投資。投資家からすれば夢があるが、これまではなかなか機会がなかったのも事実だ。
ベンチャー企業への投資は閉ざされた世界だった
ベンチャー投資やスタートアップ界隈に詳しいライターの井澤梓氏はこう話す。
「未上場のベンチャー企業へ投資できるのは、これまではVC(ベンチャーキャピタル)か、経営者と距離が近いエンジェル投資家くらい。一般に出回る未公開株投資情報はたいてい怪しい話で、閉ざされた世界でした。しかし、近年は架け橋となるインフラの登場により、一般投資家にも間口が広がってきています」
個人投資家がベンチャー企業に投資できるインフラとは、いったい何か?
「『株式投資型クラウドファンディング』を使えば、未上場ベンチャーへの投資が可能になります。これはインターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集め、投資したベンチャー企業が上場や買収されればリターンを受け取れるという仕組み。ベンチャー投資の世界に風穴を開けると期待されています」
4つに分類されるクラウドファンディング
クラウドファンディングは一般企業や個人が出資額に応じてリターンを返す購入型や寄付型がメジャーだが、金融商品としては融資型のほか、今回取り上げる株式投資型に分類される。
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<クラウドファンディングの種類>
① 寄付型:寄付する仕組みで、リターンとして商品などは基本的に発生しない
② 購入型:出資を行うことにより商品やサービスを得ることができる
③ 株式型:出資により未公開株を得る。長期保有を目的とし、保有期間中は企業よりIRを得ることができる
④ 融資型:個人から小口で資金を集め、借り手企業に融資。ソーシャルレンディングという名称で認知。利益の配分を得ることができる
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