安月給はうつの原因になる?「給与が上がる企業」4つの共通条件
コロナ禍の中で、正社員と非正規社員の格差、もっといえば正社員の中でも給料が高い人と給料が低い人の格差が問題となっています。「いくら仕事をがんばっても、ぜんぜん給料が上がらない……」。そんなふうに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)を出版した元うつ病の起業家の林直人さん(@everydayjukucho)も、就職した大学の後輩の一部から、そういう相談を受けることがあるそうです(以下、林氏寄稿)。
薄給はうつの原因になる?
多くの後輩からの相談に乗っていて思ったことは、「薄給はうつの原因になる」ということです。どれだけ頑張っても報われない、ということが学習性無力感につながり、それがひどいうつにつながるということはよくあるようです。
いろいろな相談を聞いている中で、小学校、中学校、高校、大学と優等生を通してきた優秀な人材でも案外、自分の給料がどう決まっているか、という点については知らないのことが多いのだな、ということがよくわかりました。
自分の給料の決まり方も知らなれば、自分の給料を上げることはできません。もしかしたら、自分の給料の決まり方を知らなくても、何かのまぐれで高い給料を貰えることはあるかもしれませんが、そうして得た高い給料は、業界の規制緩和やあなた自身の転職・退職など何かしらのきっかけですぐに変わってしまう不安定な高給です。
そうではなく、どこの会社に勤めていても、あるいは自分自身で起業しても、一生涯を通じて高い給料を得続けるためには、給料の額がどう決まるのかを知っておく必要があります。ここでは、仕事を頑張ることによってではなく、給料の決まり方を知ることによって、成功する可能性の高い収入アップを実現する方法について考えていければと思います。
日本の労働者は「頑張っている」
まず、いまのあなたの給料が上がらないのは、あなたが仕事を頑張っていないからではなく、あなたが給料の額がどう決まるかを知らないからです。世界中を旅行してて思うことですが、日本の労働者は世界水準で見れば、かなり仕事は頑張っている部類です。
約束をすれば多くの場合必ず時間通りに来ますし、露骨に手を抜くこともほとんどありません。ですから、仕事の頑張りという意味においては、おそらくあなたはさほど問題ないと思います。仕事を頑張っていないのであれば薄給なのは当然、むしろ給料をもらえるだけでありがたいですが、仕事を頑張っているのであれば、薄給なのはどうにかしなければいけません。
ここで知らなければならないのは給料の決まり方です。給料が低いのは、社長がケチだからではありません。給料が高い会社でも給料が低い会社でも、たいてい成功する社長というのはケチ(というか価値がないものにはお金を払わない)なものですから、社長がケチであることはあなたの給料が低い理由にはなりません。