怒鳴るクレーマーを一言で撃退。28歳男性が目撃した鮮やかな一部始終
飲食店で出てきた料理や飲み物が注文したものとは明らかに別物。誰にでも一度くらいはそんな経験があるのではないでしょうか?
このとき違っていても別に構わないかと飲み食いしてしまう人、店員さんに説明して頼んでいたものを改めて持ってきてもらうようにお願いする人、対応はそれぞれだと思いますが、なかには大声で店員に怒りをぶつける人も。不動産会社で働く熊谷誠司さん(仮名・28歳)も3年前に遅めの昼食を取ろうと入った飲食店でそんな場面に遭遇したそうです。
女性店員を怒鳴る男性サラリーマン
「その日、好きな地下アイドルグループが出演するイベントがあったんです。ただ、開演まで時間があったのでライブ会場近くにある定食屋さんで同じメンバーを応援している推し仲間のKさんとご飯を食べながら時間を潰そうと思っていたんです」
ところが、注文した定食を2人が食べていると、店内には突然大きな男性の声が。スーツ姿の40歳くらいの男性が「注文したやつと違うぞ!」と若い女性店員に怒鳴っていたといいます。
その状況からオーダーミスに対するクレームであることはわかったそうですが、何度も頭を下げて詫びる彼女に対して腹の虫がおさまらなかったのか男性は恫喝口調でクレームを言い続けてきたとか。ちょうど座っている席の正面に店員さんが立っており、その表情は涙目だったそうです。
「ミスだったとしても彼女は謝っていましたし、悪質クレーマーに絡まれてかわいそうだなと同情しました。けど、なんか言ったら男性がこっちに絡んできそうな気がしたため、助けに入る勇気はありませんでした」
クレーマー客に静かにするように促して…
しかし、ここで同じテーブルで食べていたKさんが「すみませんが、もう少し静かにしていただけませんか?」と落ち着いたトーンの声で言います。
一瞬の沈黙が流れた後、女性店員さんは「申し訳ございません」と謝罪してきたそうですが、Kさんは「いえ、店員さんではありません。そちらの男性に言ったんです」と返します。
すると、これに「関係ない人間が口出しするな!」と男性も案の定、絡んできます。いきなり修羅場に巻き込まれ、熊谷さんもみそ汁の入ったお椀を持ったまま、その場で固まってしまいます。