出張に財布とスマホを忘れた!20代代理店マン「徒歩90分の汗だく地獄」
この10年でキャッシュレス化が一気に進み、今や買い物もスマホによる電子マネー決済が当たり前。上の世代ほど現金派の人が増えますが、10~20代の間では現金は持ち歩かない人も珍しくありません。そのため、財布がなくてもそれほど困らず、家に置き忘れたまま外出してしまう人もいるようです。
荷物を忘れたまま3泊4日の出張に
広告代理店に勤める保田正司さん(仮名・28歳)も電子マネーの愛用者。財布を持たずに会社に来てしまうことも多く、そのせいで大変な目に遭ったこともあるそうです。
「今から2年半前、出張で沖縄に行ったんですが、羽田空港に着いてから財布を持ってないことに気づいたんです。出張だから忘れないようにと思っていたんですけど、少し寝坊して慌ててしまったこともあり、すっかり財布のことが頭から抜けていました」
時間があれば取りに戻れますが出発時刻が迫っていたため、そのまま那覇へ。このときの出張はなんと3泊4日。同行する上司や先輩社員もいなくて、お金を借りることもできませんでした。
残額2000円でなんとかなるのか?
「最悪だったのはプライベート用のスマホも家に置き忘れてしまったこと。自分のクレジットカード情報を登録していましたし、電子マネーだって数万円分入っていました。ですが、このとき持っていたのは会社支給のスマホだけ。このとき唯一持っていたカード型Suicaの電子マネーの残高は、2000円ちょっとしかありませんでした」
現地に会社の支社や営業所もなければ、個人的な知り合いもいません。航空券とホテル代はすでに支払い済みでしたが、出張となるとそれ以外にも現地で細々とした出費が生じるもの。すると、那覇空港到着後にさっそく試練が訪れます。
「空港から市内まではモノレールが走っているんですけど、これがSuica非対応。現金もカードもないのでタクシーやバスを利用することもできず、歩いてホテルまで移動するハメになりました……」