コロナ下での転職&副業。年収アップするカギは「スキルの可視化」
収束が見えないコロナ禍でリモートワークが当たり前となる一方、我々の残業代は削られるばかり。会社の先行きすら不安になってくるのも無理はない。そんな有事でも、世の中には年収アップを果たした猛者がいた。転職に副業、投資……あらゆる手で儲けをはじき出した彼らから、その戦略を学ぶ!
同じ業界に居続けても年収は上がらない
年収を上げたい。でも失敗はしたくない。いつの時代も、つい慎重になるものだ。
「転職で失敗したくないからと、同じ業界に居続けても年収は上がりません。終身雇用制度の下では、いかにいい会社に入るか、すなわち『就社』に重きが置かれていましたが、いい会社とはあくまで相対的なものです」
そう語るのは、国内外の雇用事情に精通するリンクトイン(LinkedIn)日本代表の村上臣氏(@phreaky)。では、有事でも転職で結果を出すにはどう行動するべきか。
「カギは異業種。収入を上げるには、今の職種でのスキルを生かしながら、伸びしろのある異業種へ移ることです。例えばIT業界で考えると、コロナ禍で通販の利用が増え、ECの売り上げは上がっています。しかし在庫管理や流通など既存のIT企業ではカバーできない課題も山積しているため、サプライチェーンの管理職経験者など、異業種からの人材が広く求められているんです」
自らのスキルを棚卸しして発信
手持ちのスキルで稼げる異業界を見極める。これを村上氏は「ポジション思考」と呼ぶ。
「自分の市場価値を客観的に知るためには、転職サイトに登録したり、キャリアコンサルタントに相談するのも手。自らのスキルを棚卸しして積極的に情報を出していくことで、引き合いも生まれるはず」
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